好きなものは人それぞれ ページ40
(―――…ほんとにこの人は、)
ため息と共に「土方さん」と目の前で申し訳なさそうな顔をしている彼の名を呼ぶ。何を思って謝っているのかは薄々分かっている私はニコリと笑い「もっと聞かせてください」と。
「…もっとって、お前顔真っ青にして何言ってやがんだ」
「これはあれです。肌が白すぎてむしろ青く見えちゃってるんですよ」
「いやそれは無理があるだろ」
別に無理はない。本人がそうだと言っているんだから、これは肌が白すぎる影響だ。
一向に引かない土方さんに「とにかく！！私は大丈夫なのでマヨネーズの事もっと教えてください！」…ビシッと箸の先を向けそう言うと、「…だって聞きたくねェだろ。興味がねェ話なんて」と。
「確かにマヨには興味はありません」
「じゃあ…」
「けど！！」
眉間に皺を寄せて頭にはてなマークを浮かべているであろう土方さんを見て、もう一度口角を上げる。
「―――マヨ愛を語っている時の土方さんには興味があります」
その言葉に一瞬目を見開き驚いたような表情をする土方さんだったが、そのあと何故かほんの少しだけ頬が赤くなった気がした。
「すごいキラキラしてますよマヨ語ってる時の土方さん。少年みたいに」
「少年って…俺ァもう30近ェんだぞ…、」
「見た目は鬼、心は少年。その名は真選組副局長、土方十四郎！とかどうです？？」
「いやどうですじゃねぇから。見た目と中身のギャップ在りすぎんだろ。つーか誰が見た目が鬼だ！！」
いや、誰がって貴方しかいないじゃん。初めて会った時私怖かったもん。瞳孔ガン開きで、この人は人間に化けた鬼なんじゃないかと内心思ったくらいだ。…そんな彼を今は想っていると思うと、ほんと乙女の感情って言うのは不思議である。まぁ他人事のように言っているけど自分の事なんだけど。
そんな事を思っていると、時計の針がすでにいつも仕事を始めている時間を指している事に気付く。
あ、やばいそろそろ仕事始めないと…そう思い「まぁ、言いたい事をまとめると」と。
「好みなんて人それぞれじゃないですか。私はそれを否定したりするつもりはありません。好きなだけマヨ愛を語ってください。…その代わり次は私のチョコ愛に付き合って貰いますから。―――と言う事でご馳走様でした」
じゃあ私は掃除を始めますね。そう言うと「おう、頑張れよ」そう言ってぶっきら棒に片手をあげた。
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桜月(プロフ) - 続きが気になります！続き書いて下さい！ (2017年6月17日 21時) (
レス) id: 1574d4bc36 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 吉望さん» ありがとうございます！！！いっぱいキュンキュンしちゃってください！これからも頑張ります！！ (2017年5月3日 21時) (レス) id: a1f5dcc952 (このIDを非表示/違反報告)
吉望(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁ↑もう土方さんにキュンキュンしてます！不器用なところが良いですよね^^これからも頑張ってください！ (2017年3月22日 1時) (レス) id: 08a24554a0 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 咲良さん» 嬉しい！来てくれてありがとう！私もアイラブ土方さんよ(*´∀｀*)♪ 頑張って書くね！ (2017年1月28日 15時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 久しぶり〜！！宣伝見て来たよ！アイラブ土方さんだからチョー嬉しい！ (2017年1月24日 20時) (レス) id: cb0c504161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅華 | 作成日時：2017年1月2日 20時
