第52話 ページ7
Aside
振り下ろそうとした。
その瞬間、どこか懐かしい音が聞こえてきた。
その音が授業終了のチャイムだと気が付くのに、時間がかかった。
殺「そこまでっ」
タコの声がすると同時に、私の腕が後ろに引っ張られる。
貴「うわああっ!」
どーん。
思いっきり腰を地面に打ちました。
殺「時間切れです……よって、この勝負は…引き分けとしましょう」
よく見ると、私の手を引っ張っていたのはタコの触手だった。
黄色くて、ちょっとぷにぷにしてて、見た目より触り心地のいい、細くて綺麗な触手。
ついタコの顔を見ると、こちらを見て微笑んでいるように見えた。
殺「素晴らしいです金子さん。…大人2人に、よくここまで持っていきました」
ちょっと近づいてきて、タコが言う。
その言葉は、何故か私の心に染み渡った。
烏「…時間切れで引き分けとなったが、俺は君に勝てたとは思わん。むしろ、時間さえあれば負けていたかもしれん」
貴「烏間さん……」
イ「そうよ、すごかったわA。あんなに動いたの、久しぶりだわ」
赤い絵の具をタオルで拭いながら、イリーナさんもそう言ってくれた。
貴「……こちらこそ、ありがとうございました」
なんだか、心が、暖かい。
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いわいざけ(プロフ) - キャラメルソーダさん» いえいえ、ご丁寧にありがとうございます!コメントして頂けるだけでも嬉しいです^^* これからも頑張って更新を続けますので、気長に待っていてくださいね! (2018年4月6日 20時) (レス) id: a3a57f67d2 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - ごめんなさい!エラーおきてしまって同じことを2回押してしまいました。本当に申し訳ございません。 (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
千羅 - 中也さん落ちがいいです!更新頑張って下さい! (2018年4月2日 11時) (レス) id: 7af68d4a6a (このIDを非表示/違反報告)
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