【文豪ストレイドッグス】マフィアの私が学生にされた件について２【暗殺教室】

第82話 ページ41

Aside



朝、教室の扉の前。

昨日は急に帰ってしまったから、殺せんせーにも謝らないと。

あと、赤羽にも。

…否、全員に詫びといた方が良さそうかな？

まぁでも、せんせー、赤羽、潮田でいっか。

ガラガラと古臭い引き戸を開けて、教室に入る。

視線は相変わらず、冷たいまま。


「…」


皆がこっちを見るから、不用心に話ができないな。

でもまぁ話しかけないと始まらないし。


「…し、潮田」

「金子さん、どうしたの？」

「いや、その、昨日は悪かったね」

「ああ…僕は別に大丈夫だよ。カルマ君の所に行ってあげてよ」

「ありがとう」


潮田は、優しい。

昨日の殺気が嘘のようだ。

そんな事を考えながら、席に着く。

隣の席には、赤羽。


「…ねぇ、金子さん」

「！…赤羽」

「昨日あの後、どうしてたの」

「仕事してたよ。…ごめんね、昨日は急に」

「んーん、呼び出して迷惑な話したの俺だし」

「迷惑だなんて言ってない…」


迷惑、だなんて。

そんな訳ない。ただ、驚いただけなんだ。


「赤羽」


「何？」


「この後の授業、抜けようか」


「いいよ、わかった」

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