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第74話 ページ33

Aside



寺「おい、金子」


なにやら巨体が近づいてくる。

すっごくデジャヴ。


貴「寺坂、何か用?」

寺「なんでお前は、あいつらと親しげにしてんだ?脅してでもいんのか」


今にも胸ぐらを掴まれそうな勢いで詰め寄られる。


貴「脅してる?私が?」


脅してなんてないよ。

あいつらが付いてくるだけだもん。


赤「おい、寺坂っ…」

渚「カルマ君…」


身を乗り出そうとした赤羽を、潮田が引き止めた。

なんであんたが怒ってんの、赤羽?


寺「気に入らねぇんだよ、お前のその態度も、全部!」

貴「…」

寺「何か言えよっ!!」


左の頬に衝撃が走った。

口の中からは少し血の味がする。


赤「…寺坂ァっ!!」

寺「!?」


私は不格好にも尻餅をついたまま、目の前で起こっていることをただ見ていた。


赤羽が、寺坂を殴ってる。

寺坂も、赤羽を殴ってる。


なんで?

なんで、赤羽がソイツの相手をしてるの?


わかんない…なんで、私がやるべき事なのに。


貴「あ、赤ば…」

渚「カルマ君、寺坂君!!」


私が言い終わる前に、潮田が前に出た。

あの二人と比べたら小さな身体なのに、その背中は凄く殺気に満ちていて。


渚「ここ、教室だよ。やめよう?」


それでいて、発する言葉は穏やか。

言葉に乗せられた殺気は、2人にきっと届いただろう。

固唾を飲んで、皆が見守る。


赤「…わかったよ、渚君」


赤羽が手を下ろし、私に向かって歩いてくる。


赤「金子さん、大丈夫?」

貴「赤羽…」

赤「ほら」


手、貸して?とでも言いたげに手を差し出してくる。

渋々私も手を出すと、その手はしっかりと握られた。




…嗚呼、どうしてこんなに、君の手は温かいの?

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いわいざけ(プロフ) - キャラメルソーダさん» いえいえ、ご丁寧にありがとうございます!コメントして頂けるだけでも嬉しいです^^* これからも頑張って更新を続けますので、気長に待っていてくださいね! (2018年4月6日 20時) (レス) id: a3a57f67d2 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - ごめんなさい!エラーおきてしまって同じことを2回押してしまいました。本当に申し訳ございません。 (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
千羅 - 中也さん落ちがいいです!更新頑張って下さい! (2018年4月2日 11時) (レス) id: 7af68d4a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いわいざけ | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2016年9月3日 18時

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