【文豪ストレイドッグス】マフィアの私が学生にされた件について２【暗殺教室】

第67話 ページ25

Aside




渚「…と、言うわけです」


へ、へぇ…。

全く、赤羽のヤツは妙に鋭いから困る。

どうして私に気付いたんだろう？

今は仕事着だから、学校とはほぼ違うような見た目のはずなのに。


赤「ほらね、見間違いじゃなかったでしょ？」

貴「赤羽……お前という奴は…」

渚「ちょっとカルマ君、金子さん怒ってるよ…！」


大丈夫だよ潮田。

もう怒る気力も失せた。


貴「ねえ、これを見た代わりにさ、ちょっと手伝ってよ」

赤「？ここに忍び込む手伝い？」

貴「そう」


頷いて、私は説明する。


貴「あそこで、さっき誘拐された女の子が閉じ込められてる。
だから私があそこに忍び込んで、その子を助ける。
ついでに誘拐犯を通報するから、その引き渡しを君達にやってほしいの」

渚「どうして僕達は引き渡しを？」

貴「あのねぇ…だって私、マフィアじゃない。しかもちょっと顔割れてるの。そんな状態で警察になんて会えない」

赤「あ、そっかぁ。マフィアだったね、金子さん」


マフィアだったね、って…軽いよ。

そのせいで私はクラスから嫌われてるってのに。


貴「ハァ…とにかく、やってくれる？」

赤「いいよ」
渚「もちろん」


そして私は、おんぼろ廃屋の扉を蹴破った。

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