第55話 ページ12
Aside
貴「じゃあ、付いてくるのはここまでね」
自宅まであと十数分ほどの距離の所で、赤羽に言う。
赤「わかった。じゃあ、また明日」
貴「…!うん、また、あした」
赤羽に手を振って、別れを告げる。
赤羽は、さっきまで私達が歩いてきた道を、逆向きにたどって戻っていった。
まさかとは思うけど、あいつ、私と帰るためだけに遠回りしたの?
………それにしても。
貴「…またあした、か…」
そんな挨拶、最近は縁が無かったな。
明日会えるって保証も無いような裏社会。
明日どころか、1時間後の自分の姿さえわからない。
学校に通えるような裕福な家庭の子は、明日だけじゃなくて10年後まで夢見てるのかもしれないね。
嗚呼、羨ましい。
芥「………A」
貴「…!龍之介!?」
家の前に指名手配犯が居た。
…というのは3割ほど冗談で。
私の職場の友人、芥川龍之介。
その男が、何故か私の家の前に立っていた。
貴「龍之介…なんで居るの?」
芥「中原さんの代わりに、迎えに来た」
貴「そう…忙しいのに、ありがとう」
芥「…大したことではない」
んもう!照れ屋さん!かっわいー!!
ちなみに龍之介は私の幼馴染み兼兄代わりですです。
幼い頃からポートマフィアにいたからねぇ、私。
同じくらいの年の子がいなくて寂しかったんだよ?
貴「あ、すぐに着替えるね!」
芥「では僕は外で…」
貴「あんたがこんなとこで待ってたら不審者でしょ。ささ、入って!」
芥「…承知した」
とりあえず龍之介はリビングにお茶とセットで放置、私は別室で仕事着に着替えた。
私の部屋に入るのは初めてじゃないだろうに、なんで物珍しそうにしてるのかな?
あ、まさか、女の子の部屋に入るのに緊張してんのか?
やっぱ可愛いなぁー!!
398人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いわいざけ(プロフ) - キャラメルソーダさん» いえいえ、ご丁寧にありがとうございます!コメントして頂けるだけでも嬉しいです^^* これからも頑張って更新を続けますので、気長に待っていてくださいね! (2018年4月6日 20時) (レス) id: a3a57f67d2 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - ごめんなさい!エラーおきてしまって同じことを2回押してしまいました。本当に申し訳ございません。 (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルソーダ - この作品初めて見ましたけどとても面白いですね!!更新されるのを待っています!頑張ってください (2018年4月3日 2時) (レス) id: 694e5af654 (このIDを非表示/違反報告)
千羅 - 中也さん落ちがいいです!更新頑張って下さい! (2018年4月2日 11時) (レス) id: 7af68d4a6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ