馬鹿も風邪をひいたら流石に気づく。《ハイキュー!!》 (ページ10)

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45：男装と5組。ページ10

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『あ。Cくん、ちょっと来てー。』

「んぁ？何ー？」

『これCくんのじゃない？またはFくんの。』

「俺のじゃないなぁ。Fのやつとも違う。」

『了解。ありがとう。』

「いや別に。……それより、今度の帰りにでも、」

「はーい。A、次行くよー。」

グイッとスガさんに引っ張られて4組をあとにする。

残りは5組だけ。

次々とバスケ部の皆さんから遊びのお誘いをいただきますが、ことごとく断っております。

……だって誘われる意味がわからない。

接点も無いのに。

「ねぇねぇ、テツくん。」

「はい？なんですか、スガさん。」

「なんでA、モテるの？」

「……アレですね。前に女子の格好で登校して来た時があったんですけど、それが好評で…。」

「…まぁ、かわいかったしな。」

……聞こえてるんですが…？

平然を装って前を向いたり、下を向いたりしてるけど結構恥ずかしい。

スタスタと5組の入り口へ。

『あのー、』

「何やってんだ、A。」

「あれ？なんで一馬が5組の前にいんの？」

「お、一馬くん。」

いきなり現れたよしかず。

僕の持っているシューズを見るなり目を輝かせる。

「おー、それ俺の！」

『……よしかずの？』

どうやら持ち主はバスケ部じゃなくて、帰宅部のよしかずだったらしい。

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