真逆で始まる奇妙な冒険～ヴェスパー・リリー～ (ページ15)

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第15話「成長って時に残酷だよね」ページ15

あれから7年後｡
ジョナサン､ディオ､私の3人は無事に青年となった｡

ディオはまるで改心でもしたようにジョジョと仲良く接している｡
不気味だとか思ったのは流石に口にしなかった｡

私は変わらず､ひ弱で学校にも通えていなかったが(周囲にとにかく心配された為)それなりに本を読み独学で一般的な知識は身に付けた｡
義務教育は既にトリップ前に終えているので､私としても別に学校は…という感じである｡

にしても…｡

「ふっ二人とも…ムキムキに…可愛い少年たちが…ムッキムッキに…」
義兄たちの成長に喜びと悲しみが入り混じるというなんとも言えない気分を味わっている｡

い…いいんだ｡別に｡
二人が元気なら｡
でも…勿体ない気が…しなくも…｡

いや…何でもないです｡

ちなみに私の身長は160cm｡
トリップ前の元の身長に戻った｡
(胸も元の大きさに…｡

うん､別におっきくても肩こるし…｡)

……分かってる｡チビなのは分かってる｡
そのうえ､イギリス人と比べると彫りは深くないし､のっぺりとした童顔だ｡
義兄たちと比べると明らかに年下っぽい｡

自分でもそう思う｡そうとしか見えないよね｡
ちんちくりんな私に比べ､義兄たちはギリシャ彫刻みたいだし｡
7年間､大体二人と同じモノを食べてきたはずなんだけどなぁ…｡

そりゃあ､ヴルストやじゃがいも食べたけど｡
弟じゃないけど｡
ムキムキムキムーになっちまったぜ｡

気を取り直し､手元にある新聞を広げる｡
そこにはデカデカとある記事が載っていた｡

「ジャック・ザ・リッパー…またも現る…か」
私としてはそんな事より､気掛かりな事があった｡

「お義父様…」

ジョージ·ジョースターは原因不明の病に倒れていた｡