第31話「触ればアウト」 ページ31
「聞こえますか!今､救急車が来ます!もう大丈夫ですからね!そのまま動かないで下さいね!」
吉良はなんとか起き上がろうとしている｡
女性隊員が吉良に近づくのを見て早人が叫んだ｡
「億泰さんッ!その人を「キラ」に近付けちゃ駄目だァーッ!!」
どういうことだ｡
近付けてはいけないとは｡
吉良のスタンド能力は簡単にいえば爆弾だ｡
対象を爆弾に変えて爆破する事が出来るのだ｡
真逆この後に及んで彼女を爆破でもするというのか｡
最後の悪足掻きとして｡
＿だがその考えは違った｡
吉良は起き上がれず､結局傍にしゃがんだ彼女の手を掴むだけに留まった｡
吉良のスタンドと思しきものが出ていたが､彼女は爆破されなかった｡
再び早人が叫ぶ｡
「た…大変だ!あの女の人が爆弾に変えられてしまったぞ!」
瞬時に､コレは人質をとったということかと思考を切り替える｡
確かにそれはこの状況を打破するには思いついて当然の策だろう｡
「…承太郎さん…!…貴方のスタープラチナだ!」
「わかってる…だがもっと近付かないと無駄だ…時を止めても距離が遠すぎて奴には何も手出しは出来ない…!最低でも5mは近付かなければ…」
そうなのだ｡
承太郎のスタープラチナの射程距離を考えるとここからでは＿｡
かといって私のスタンドでも＿｡
「爆弾に変えて「人質」だとぉッ!?」
仗助が､もし爆破させたなら自分が瞬時に治してやると叫ぶ｡
だが､それに対して早人が異を唱えた｡
「ち…違うんだ!人質なんてなまっちょろいもんじゃあない!ぼ…僕は知っている!ば…爆弾は爆弾でもッ!…今まで説明する暇がなかったけど､あいつには隠された能力があるんだ!」
「「バイツァ・ダスト」っていう時間をぶっ飛ばす能力なんだーッ!!」
早人によれば､ソレはスタンド能力の無い人間に対してだけ発揮され吉良がどうしよもなく追い詰められた時だけ偶然的に生み出すことが出来る能力らしい｡
そして今の様に吉良がとことん絶望した状況に発動でき時間を1時間ほど巻き戻してしまうという｡
早人の口振りからして既に何回か巻き戻されているのだろう｡
唖然としていると吉良は女性隊員の手に頬擦りをした後､手を握りこちらにまで聞こえる程の声で確りと言った｡
「私の名は「吉良吉影」…今まで48人の手の綺麗な女性を殺しました……貴女だけだッ!私の正体を知るものは貴女だけになるッ!!」
早人が焦る｡
「た…大変だッ!バイツァ・ダストが始まるぞッ!!キラを守る為､正体を知った者は皆吹っ飛んでしまうッ!!」
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夢書き(プロフ) - りつさん» 有難うございます!更新頑張ります!浮気騒動の件については後々､詳しく書く予定ですのでお楽しみに!! (2018年12月9日 20時) (
レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！主人公ちゃんの浮気騒動の件を詳しく知りたいです！シーザーの反応がとても気になります！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 274504bcff (このIDを非表示/違反報告)
夢書き(プロフ) - 野菊さん» 有難うございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります｡ (2018年12月9日 13時) (レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
野菊(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります！更新楽しみにしています。 (2018年12月9日 0時) (レス) id: 8aa83e8ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢書き | 作成日時：2018年11月9日 21時
