第30話「暴かれた真実」 ページ30
「いやいや､待ってくださいよ!コレって何かの爆発音じゃあないですか!?」
「確かに…この音は」
猫が反応して私の腕の中から地へと降り､音のする方へと歩き出す｡
私と康一も音のする方へ足を運ぶ｡
それに伴い､承太郎と露伴がついてくる｡
「ほら!今の大きな音はあの家からですよ!…煙が出てる…ガス爆発かな?」
「康一君!そんな事より僕はくそったれの仗助達なんかもう待てん!川尻早人を探しに行くからな」
猫がある方向を見て毛を逆立て唸る｡
「どう…し…」
康一が猫の見ている方向を指差す｡
「み…見てください!あの人､怪我をしている!」
只事でないのは明らかだった｡
その方向には血塗れの男が居た｡
そしてすぐ近くにサイレンを鳴らし､消防車と救急車が来ていた｡
近隣の家々から住人達が何事かと出てくる｡
そして＿＿｡
「お前に味方する運命なんて…!お前が乗れるかどうかのチャンスなんて!…今ッ!ここにある「正義の心」に比べればちっぽけな力なんだッ!!確実にここにあるッ!!今ッ!確かにここにある「心」に比べればなッ!!」
少年の声が辺りに響き渡る｡
血塗れの男と向き合う様にして､少年と､男と同様に血塗れの仗助と､億泰が立っていた｡
「仗助君と億泰君も居るぞッ!」
「あの小僧は写真の「川尻早人」……!」
「そしてあの男は「川尻浩作」だ……｡どうやら話が見えてきたようだな…」
「…ああ…真逆の…展開ってやつだがな…」
「じょ…仗助君のあの負傷…」
「僕らが待ってる間…既に戦いは始まっていた…ということか……ということは…」
「コイツが「吉良吉影」!!」
吉良は何かブツブツと呟いた後､地面へ倒れ込んだ｡
相当なダメージを受けていたらしい｡
「漸く…ハッキリとした絵が見えた」
「吉良吉影」は「川尻浩作」という男に成り代わっていたのだ｡
そして息子の「川尻早人」は何かしらの異変を感じ､父親「川尻浩作」を探っていたのだろう｡
いくら吉良が恐ろしく頭の切れる男であったとしても､他人に成り代わるのは容易ではなかった筈だ｡
否＿＿いくらその人に成ろうとしたところで､所詮中身は違うのだ｡
同じにはなれない｡
その人の代わりなど居ないのだから｡
＿＿決して｡
救急隊員や消防隊員達が忙しなく動く｡
野次馬の対処に追われているのだ｡
そして＿1人の女性隊員が吉良に近付いていった｡
「あそこに怪我人が倒れています!救急車をここに!」
第31話「触ればアウト」→←第29話「雨は降っても何時か必ず」
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夢書き(プロフ) - りつさん» 有難うございます!更新頑張ります!浮気騒動の件については後々､詳しく書く予定ですのでお楽しみに!! (2018年12月9日 20時) (
レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！主人公ちゃんの浮気騒動の件を詳しく知りたいです！シーザーの反応がとても気になります！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 274504bcff (このIDを非表示/違反報告)
夢書き(プロフ) - 野菊さん» 有難うございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります｡ (2018年12月9日 13時) (レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
野菊(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります！更新楽しみにしています。 (2018年12月9日 0時) (レス) id: 8aa83e8ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢書き | 作成日時：2018年11月9日 21時
