第16話「あの子も可愛い」 ページ16
「田園地帯の封鎖と住宅地との境の下水の封鎖!及び狙撃隊の配備完了しました!」
「ご苦労さま」
ホテルから足早に承太郎達が指定した場所まで行き､そこから駆けつけたSPW財団の応援部隊に指示を出した｡
とても凶悪な鼠が潜んでいるとは思い難い､一見のどかな風景｡
「一応私の猫達も配備しといたけど…あとは任せたぞ二人とも!」
私の足元で猫がみゃおと鳴いた｡
「やりましたよ!やってやりましたよAさん!」
「よくやったね仗助君!承太郎もよくやった!」
「今回は仗助が居てくれて助かったぜ」
「へへへ､俺だってやる時はやる男ですから」
浮かれる仗助を承太郎と一緒に微笑ましく眺める｡
あれから無事に仗助がもう1匹の鼠も仕留めた｡
一応はこれで今回の件は解決である｡
「それで仗助君が見事鼠を討ち取ったわけだよ｡勿論承太郎も活躍したけどね」
「あぶ」
「成程､それでお前達居なかったのか」
私はホテルへ戻りジョセフの部屋を訪れていた｡
「そうそう､鼠退治してたわけよ」
「あうう」
先程から反応を示すジョセフの腕に抱かれた赤子に口元を緩ませ目を細める｡
「…ふふ､なんか返事してくれてるみたい」
「まぁ相槌みたいなもんじゃろうなぁ」
絶対わかってないだろうけどとジョセフと一緒に苦笑する｡
ジョセフの腕に抱かれた赤子はジョセフが杜王町に来た翌日に彼が拾った子である｡
透明になれるスタンド能力を持っているが､まだ制御出来てはいない｡
「この子の母親が見つかるまでは頼んだよ｡私も承太郎も仕事だから」
「ああ」
「……にしてもジョジョ…なんか若返ったんじゃないの?」
「?」
「にゃははは､ではこれで御機嫌よう」
私は足早にジョセフの部屋を出て自分の泊まっている部屋に戻った｡
「んー」
私は部屋に戻ってすぐベッドに飛び込んだ｡
ふかふかである｡
横を向き､さらに向きを変え仰向けになる｡
頭の中はある事でいっぱいだった｡
「子供…」
思考はまるで終わりなき螺旋階段となっている｡
埒が明かないので､私はそのある事は考えない事にした｡
それはあまりにも今更な気がしてなんだか馬鹿馬鹿しく思えてしまったからだ｡
私は無理矢理新しい事を考え出そうとしてふと彼女が頭に浮かんだ｡
「徐倫…元気かなぁ…」
承太郎の娘､徐倫は大変可愛らしい女の子である｡
活発で明るい性格｡
しゃがんでいる時に悪気なしの鳩尾or腰特攻などの持ち技を持っている侮れぬお子様｡
前に花京院がその技をくらっていたのをよく覚えている｡
第17話「自分で言うのもなんですが私は若作りです」→←第15話「狩りの時間です」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢書き(プロフ) - りつさん» 有難うございます!更新頑張ります!浮気騒動の件については後々､詳しく書く予定ですのでお楽しみに!! (2018年12月9日 20時) (
レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！主人公ちゃんの浮気騒動の件を詳しく知りたいです！シーザーの反応がとても気になります！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 274504bcff (このIDを非表示/違反報告)
夢書き(プロフ) - 野菊さん» 有難うございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります｡ (2018年12月9日 13時) (レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
野菊(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります！更新楽しみにしています。 (2018年12月9日 0時) (レス) id: 8aa83e8ed8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢書き | 作成日時：2018年11月9日 21時
