第2話「真逆の展開」 ページ2
「東方…東方仗助…く…ん?」
「?…はい…東方仗助ッスけど」
驚きの余り名前をオウム返ししてしまった｡
戸惑わせてすまない｡
私も戸惑ってるんだ｡
滅茶苦茶戸惑ってるんだ｡
いやァ…だってねぇ｡
真逆…町に来てすぐ会うとは思ってなかったんだもの｡
会いたくないわけじゃないんだよ｡
会えて嬉しいよ｡
でも私としては会わない方がいいかなぁ…とそう思っていてですね｡
「ああ､ごめん｡気にしないで｡えぇ…私の名前はA・ツェペリ､よろしくね」
私が名乗ると仗助はハッとした｡
「…もしかして承太郎さんの親戚の!」
仗助が､あッでも俺とも親戚かと小声で唸る｡
康一が驚きながら､私と仗助を見遣った｡
この展開は｡
なら話が早いという､なんとも有難い展開な気がする｡
承太郎の名前を出したという事は､私の知っている東方仗助と同一人物で間違いない｡
といっても会ったこともないし顔すら見た事はなかったが｡
にしても承太郎｡
君は本当にいい仕事するね｡
流石承太郎｡
どうやら事前に私がこの杜王町に来るということを仗助に伝えておいてくれたらしい｡
「ふいー…助かった助かった」
ホテルに着いた時には日が暮れていた｡
猫は私の腕の中で静かに寝ていた｡
「いくらこの町が平穏だからって暗くなってから女が1人で出歩くとか危ないっスから､気をつけてくださいよォ」
「じゃあ僕達はこれで」
「じゃあね､ありがと｡貴方達も気をつけてね」
2人と手を振って別れホテル内へ｡
「てわけで…会っちゃった…」
「どうだった」
承太郎が泊まっている部屋に行き､色々な書類を手渡した後､仗助に会った事を話した｡
するといつも通りの短い言葉が返ってきた｡
「そうだねぇ…似てたね…やっぱり」
可愛いかったなぁと呟いていると､ソファを陣取っていた猫が私に駆け寄ってきてスルスルと体を登り私の肩に居座った｡
「なんていうか…いい子だよね､あの子は｡優しくてねぇ…それに友達もいい子だし優しい」
ふふふと笑って腕を前へと伸ばし手を広げると､そこ目がけて猫が飛び上がる｡
「それはさておき…､だ｡…この町に何かあるってのは間違いないようだな」
「ああ…杞憂で済めばよかったんだが…」
私はヒラヒラと宙を舞う一枚の書類を手に取った｡
東方仗助…｡
「…「JOJO」」
「…何か言ったか」
「…ううん!なんでもないよー｡そろそろ自分の部屋に戻るね!」
自分の部屋に行き､扉を閉めた後｡
「ジョジョは大抵何かしらに巻き込まれる性質だからなァ…」
第3話「説明はちゃんとした方がいい」→←第1話「いざ参らん杜王町」
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夢書き(プロフ) - りつさん» 有難うございます!更新頑張ります!浮気騒動の件については後々､詳しく書く予定ですのでお楽しみに!! (2018年12月9日 20時) (
レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！主人公ちゃんの浮気騒動の件を詳しく知りたいです！シーザーの反応がとても気になります！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 274504bcff (このIDを非表示/違反報告)
夢書き(プロフ) - 野菊さん» 有難うございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります｡ (2018年12月9日 13時) (レス) id: a3e5dfe3b2 (このIDを非表示/違反報告)
野菊(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります！更新楽しみにしています。 (2018年12月9日 0時) (レス) id: 8aa83e8ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢書き | 作成日時：2018年11月9日 21時
