☆その８ ページ30
？『迷子になってたのよ？よっ、と』
いきなり美月や子供達の前に一人の少女が立ちふさがった。藍色の髪を下に結い、同じく藍色の瞳が特徴の、美月よりも幼く小さな少女だった。
？『うちのタソガレドキ領域で何やってるの？好き勝手されちゃあ困るんだけど…また、仕事が増えるの嫌なんだけど』
着ているのは焦げ茶色の装束…見た目からして恐らく忍。冷たい瞳で山賊をとらえていた。
山賊１『なんだてめぇ。まだ餓鬼じゃねぇか』
？『…ねえ、後ろの子？貴女戦える？』
『え？は、はい。でもこの子達は…』
自分が離れたら山賊に狙われてしまうかもしれない。易々と離れられなかった。
？『心配ご無用だよ。いずみ！じん！』
するとどこからともなく二匹の美しい狼が現れる。これには山賊だけでなく、子供達、美月までもが小さく悲鳴をあげる。
？『大丈夫。安全なところまで乗せてってもらうだけ。怖くないよ？』ﾆｺｯ
先程とは違い優しい笑みをうかべ、子供達を狼の背中へのせる。
子供『ふわふわ…』
？『さあ！行って！』
狼『『わふっ！』』
それを合図に二匹は子供達を乗せ、走り去る。
山賊２『この餓鬼っ！』
？『餓鬼じゃないよ。私は…タソガレドキ忍者隊所属の山本奈緒って言うの。ちなみに１３だよ』
『(山本奈緒…って、あの有名な！？黒星と黒月っていう相棒コンビの一人？)』
(深緑の夢参照)
山賊３『タ、タソガレドキ！？な、冗談だろ！どう見ても13には見えねぇよ！』
確かに見た目は幼い少女。とてもあのタソガレドキの忍には見えなかった。しかし、次の瞬間その少女は豹変した。
奈緒『餓鬼…ねぇ…。あなた方、本当に見る目ないよねぇ？』ﾆｺｯ
『っ！？』
冷笑した奈緒という少女に全員息を飲んだ。先程まで幼い見た目だけが目立っていたが、一瞬にして纏った幼さの欠片もない雰囲気と表情。もう大人の女性と言ってもいいくらいのその圧倒的な美しさに、有無を言わせない圧力。完全雰囲気に飲まれてしまい、何も言えない。
奈緒『言ったじゃない。タソガレドキ忍者だって。それとも…タソガレドキを馬鹿にしてるの？ああ、そうか。ここは一応タソガレドキ領域。ここで好き勝手してるってことは…それなりの覚悟ができてるわけだよね？』
山賊１『あ、え…』
『(この子は…“顔を変えられる”んだ。表情ひとつで幼い女の子から一人の忍に変わるのね)』
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ティファニー(プロフ) - ミラ@サブさん» ドクササコEND完成いたしました！是非読んでください！異世界END感動していただけて嬉しいです。 (2017年12月29日 16時) (
レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
ミラ@サブ - すいません！字数足りなさそうだったので…他のENDもとても楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年12月17日 21時) (レス) id: fe5b0c9f56 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ@サブ - お久しぶりです！いや〜異世界ENDすごく感動しました！今のﾄﾞｸｻｻｺENDもすごく楽しみです！どちらもどこか切ないのが何とも言えませんな…ｱﾚ、ｵｶｼｲﾅ目ｶﾗ汗ｶﾞ (2017年12月17日 21時) (レス) id: fe5b0c9f56 (このIDを非表示/違反報告)
ティファニー(プロフ) - 夏さん» コメントありがとうございます！感動ものの作品になれば幸いです！これからのENDも是非みてください！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: cf802c1ddb (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 感動です…読んでて涙が出そうになりました… (2017年12月4日 20時) (レス) id: e108562f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティファニー | 作成日時：2017年10月28日 22時
