Vanillaのような甘い夢＿【Noel.K×Ryuya.S 】 (ページ4)

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sweetest kiss ページ4

Noel side

時計の針は既に１時をまわっていた

寝室には、大きなベッドが１つ、

あと、それなりの雰囲気を醸し出すライトに、テーブルがあるだけ。

これは全部俺の好みでね、なんだか落ち着くんだ。

いつも俺としめは一緒のベッドで寝るの、

ていうか、１つしかないから必然的にそうなるよね笑

しめ？今日は眠いのかな？俺に背中を向けて頭まで掛け布団に入っちゃって、

目合わして欲しいな、なんて俺は寂しがり屋なんだけど。

明るいオレンジのライトを少し暗めにして眠りにつく、いつもは。でも

しめの側まで寄っていき、後ろからそっと抱き締める

如『ねえ…しめ？起きてる？』

小声で耳に囁くように聞いてみた、わざとらしくならないように自然に。

龍「っ、起きてr……ねえっ、近すぎ」

如『ふふっ、龍也は俺の腕の中に居ればいいんだよ。』

え、りゅ、りゅ、龍也！？やばい、つい頭の中の言葉が…

龍「ん、のえるの匂い…好きだよ、離れたくないし」

そんなこと言われたらっ…もう持たない。ごめんね、しめ

目を瞑って顔を近づけ、柔らかくて温かいものに唇が触れる

10秒ほどの時間だったのかな、でも俺にはとても長く感じた。

求めるんじゃなく、ただ触れて重ねるだけの甘い甘いキス。

恋愛小説のような、美しいものなんかでは決してない。

今のしめの気持ちなんて分からない。ただ一方的な俺の気持ち。

これが……

龍也に捧げる、俺の甘い“ファーストキス”。