さ よ な ら 、世界。

作者より ページ37

最後までご愛読ありがとうございます。



これで「さ よ な ら 、世界。」は完結になります。
ヒロイン目が治ってないし、不完全燃焼じゃん！と思われるかもしれませんが、一応描き始めた当初からこのラストだけは決めていました。
でもとしみつくん思いが届いたのか一瞬だけ見ることのできた緑のペンライトの海。
この先のストーリーは皆さんで想像してみてください。
どちらに転ぼうとも、ヒロインにとってこの景色は一生の思い出になるだろうと思ったので敢えてラストはここで終わってみました。
この先どんな事があろうとも、2人はきっと大丈夫だと思います。



この「さ よ な ら 、世界。」は多分お分かりの通りとしみつくんの新曲をモチーフにストーリーを作りました。
U-FES.で生で聴いて、震えたんです。歌詞に。
「いつか 大人になって景色が変わるだろう。それでも、笑え」
大人になって、景色は本当に幼かった頃より目まぐるしく変わりました。
私も20代と言えど東海オンエアより少し年上になります。
色んな景色を見ました。
変わっていく地元の風景、変わる友人達、周りの人。
そして新たに出会う人もいれば別れる人もいて、大人になればなるほど自分を取り囲む景色は子供の頃より変わっていって、それは嬉しい変化だけではありません。
悲しい変化だったり、子供の頃には親に守られて見てこなかった世界の景色を目の当たりにします。
景色と言っても目に見えるものばかりじゃなくて、誰かの感情だったり想いだったり沢山のものが取り囲みます。
目を覆いたくなるような現実、景色も大人になるにつれ理解し、嫌でも目の当たりにしなければならないことだってあります。

それに対して「それでも笑え」というこの歌詞。
生きている限り、必ず悲しみには直面するんです。それは仕方なの無いことです。それでも笑う強さ、そして笑って吹き飛ばせるようになる年月、それってすごく大事だし生きる上で大切なんじゃないかな、ということをとしみつくんの歌を初めて聞いた時感じたんです。

皆さんにもきっとあると思います。
人生は長いです。色んなコトが目の前に広がります。時には立ち止まって悲しむこと、過去を振り返ることをしても構わないと思います。
それでも最後は笑っていられるように。


長くなってしまってすいません。
「さ よ な ら 、世界。」に関しては続編等は予定しておりません。
取り敢えず、次の「押したり⇔引いたり」や「堰かれて〜」番外編でお会いしましょう。

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