突然ヨコハマの街に放り投げられたら貴方はどうしますか【文スト】【勘違い】

放り投げられた 28 ページ30

その後、中也さんが持ってきた服を着て探偵社から離れた私達は、海沿いを歩いていた

…中也さん、ずっと悲しそうな顔してる

そんな顔をさせたいわけじゃないのに…

『…！、中也兄さん…海……遊ぼ』

中「は？確かに夏近くだが流石に……鳴呼、そういうことか」

分かってくれたようで、中也さんは私に異能をかけてくれた

『中也兄さんも…』

中「いや、俺はい、ぃ！？おいおい待て！」

無理やり中也さんを引っ張り、海に一緒に落ちる

すると海に体が落ちる寸前で体は浮いた、中也さんと共に

中「危ねぇだろ！？」

『ごめん……でも、鬼ごっこ…してみたかった…』

中「！」

海の上で鬼ごっことか楽しそうじゃない！？

中「わぁった、俺が鬼だ、10秒数える、異能力はなしだ。いいな？」

『ん…』

1、2、3

4、5、6

7、8、9

10！

中「っし！行くぜ！」

数え終わると中也さんがふらふらしながらもこちらに向かってきた

中「っと、案外難しいもんだな」

『そう…？私は、もう慣れた…』

中「マジかよ

隙あり！」

『ッ！』

中也さんの手をなんとか避け、ジャンプして中也さんの後ろへ回り込んで逃げる

中「もうんなこと出来んのかよ！？」

『鬼さんこちら』

中「っあぁ…直ぐに捕まえてやるよォ！！」

私たちの海上鬼ごっこは日が落ちるまで続いた

中「っは、っは、も、無理だ」

『私の勝ち…』

結局ずっと中也さんは海上に慣れず、私が圧倒的に有利だった

中「くっそ、次は捕まえるからな！！」

『うん…楽しみにしてる…』

よかった、笑顔になってくれた

私は中也さんの笑ってる顔が好きたがら、さっきみたいな悲しい顔はさせたくない

そのためには、自分で解決策を探さないと…

でも、原作ではこんなこと無かったしな…鏡花ちゃんのは譲渡が不完全だっただけで…

何も手がかりがない…

これはまだまだ時間がかかりそうだ

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