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放り投げられた 34 ページ37

尾崎「落ち着いたかえ…?」

それから数十分後、飲み物を飲み、落ち着くことが出来た

『うん、ごめん、ね…みんな、眠いでしょ…?』

森「ふふ、私達は夜に生きるマフィアさ、これくらいの時間、普段は書類と戦っているから大丈夫だよ」

樋口「逆に、今日はとても楽しかったわ」

芥「こんなに騒いだのは初めて故、いい経験になった」

中「Aはもっと、我儘言っていいんだぞ?」

『っ……』

お母さん

心配させてごめんなさい

置いていってごめんなさい

私は大丈夫だから

こんなに優しい人達に支えられているから

安心して

でもね、きっともう今世では出会えない

わかるの、ずっとわかってた

だから、だからね

『…じゃあ……皆で…一緒に寝たい…!』


来世でもまた


中「嗚呼…手前にはその笑顔が一番だ…!」


私を産んでくれますか?


























































「お母さん…そろそろ寝たら…?」

「そうだよ、内職の続きは私たちがやっておくから」

「…そうね、お言葉に甘えようかしら」

「ただいま」

「あ、おかえりお兄ちゃん。……やっぱり、今日も居なかった…?」

「…ああ、この町全体を探してもどこにもいねぇ。こんな田舎なら、すぐ見つかるはずなのに…」

「………もしもし警察ですか?」

「…?、お母さん?」

「雪村Aの捜索を、打ち切りにしてください」

「母さん!?何言ってんだよ!?」

「はい…失礼します」

「お母さん…どういうこと…?Aの捜索を止めるって…!」

「…大丈夫よ、あの子は今でも幸せに暮らしてる」

「は…?なんで…んなこと分かるんだよ…」

「あの子の母親だもの、私の目の前には、今でも幸せそうなAの姿が見える

それに、貴方達には充分に言ってきたでしょう?あなた達は私の宝物だって

よっぽどの理由がなければ、家族思いの優しいあの子が私たちを置いて姿を消さないわ

大丈夫、きっと来世でも、あの子は私を選んでくれる

そう信じてる」

一人の少女は俯き、幸せそうに涙を流し

もう一人の少女は絶望や安心が混じった表情を浮かべ

1人の少年は、悔しそうに、でも、どこか嬉しそうに顔をゆがめた


一人の女性は

静かに涙を流しながら

我が子の幸せを願った

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ロア - 今の私とまるっきり同じなんだけど (2022年9月21日 17時) (レス) id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - e…設定のやつ私ジャングル田中 (2022年9月21日 17時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - 私も放火事件のニュース、見ました。最近は、理不尽極まりない、事件、事故が多くて、ニュースを見れば毎日そう云う事件の事を目にします。これを機に一人一人が何か行動を起こすべきなのかもしれませんね。 (2019年7月23日 18時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(もみじ) - 院長先生好き。なんか・・・声がいい!(まぁ一番はちゅややけんな!) (2019年7月3日 21時) (レス) id: a1dab6af9d (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 更新待ってます!頑張ってください! (2019年6月9日 16時) (レス) id: b826bbf687 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:繭花 | 作成日時:2019年5月14日 5時

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