俺とあいつ (ページ18)

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バレたページ18

s side

ゲーマーが来たから咄嗟にかけるちゃんの後ろに隠れた。腕を掴まれそうになったから避けた。

かける「翔ちゃんの家族の人？」

あぁ、かけるちゃんそんなに嬉しそうにしなくても

ｎ「は、はい」

嘘でもいいえって言えよ…

かける「やっぱり！翔ちゃん仲直りするんでしょ？行っておいで！」

かけるちゃんは俺と目を合わせてから後ろに周り背中を押してきた。
ゲーマーに腕を掴まれ引っ張られた。

ｎ「行くぞ。…すみません、お世話になりました。」

入口の方でゲーマーは立ち止まり、くるりと2人の方を向き頭を下げた。
振りほどこうとしたがこいつの方が断然力が強い。

「ま、待って、か、かけるちゃん」

かけるちゃんの方を向いたがいい笑顔で手を振っている。

かける「ばいばーい、しょーちゃん！」

ママ「またね！翔ちゃん！」

ママまで…

ママ、かける「「連絡まってるわね(からね！)！」」

裏切り者ーー！！

ズルズルと引きづられるように連れていかれた駐車場。
車に着くとドアを開けられた。

ｎ「乗れ」

乗るのを躊躇すると腕を掴んでいる手に力が入った。

「いてっ、痛いって手の力を入れるなよ」

ゲーマーの顔を見てみると息が止まるかと思った。
怖い、怖すぎる。ホラーとかよりも怖いかもしれない。渋々中に入った。

車の中で会話はなく静かな空気だけが流れていった。
家に着くと、速攻でゲーマーはシートベルトを外し運転席を出て助手席を開け俺の腕を掴んだ。
腕を引っ張られながら家に入ると靴を脱ぎ連れてこられたのは…

ゲーマーの寝室だった。

いやいやいや、何で？何でここなの？

混乱する俺に構わず、自分のベットに俺を投げた。

「いってーな！何するんだ！」

ゲーマーの方を見るとあの時と同じ顔をしていた不機嫌そうな顔に目も怒っているけど泣いている。
けど、俺は何も出来ない。悔しいけど、こいつに何もしてあげられない。
涙目になっているのは自分でも分かっているが、キッとゲーマーを睨みつける。