転生してきたことを隠そうと思います。【NARUTO】 (ページ10)

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隠し事9 ページ10

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『(やべやべ、遅刻する……!!)』

自分が無力だという現実を突きつけられた
あの件から六年の月日が経った。

多分12歳。
誕生日が分からんので退院した日にしている。

そして、今の今までギリギリ遅刻しなかったのに
遅刻をしそうでめちゃめちゃ焦っている。

『(……あれ、ナルト？)』

歴代火影様の顔岩に落書きをしていた。
となると、イルカ先生は今教室にいない……

『(わたしの勝ち…!!)』

とはいってもいつ戻るか分からないので
急ぐことに変わりはない。

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「フン」

ふてくされたようにツンとした態度をとるナルト。

イルカ先生に見事に捕まり、縄で結ばれて
教卓の前で叱られている。

「明日は忍者学校の卒業試験だぞ!!
お前は前回もその前も試験に落ちてる!!

外でいたずらしてる場合じゃないだろバカヤロー!!」

「はいはい」

ナルトの反省する気配のない態度に
イルカ先生の堪忍袋が切れた音がした。

「今日の授業は変化の術の復習テストだ!!
全員並べー!!!」

「えー!!!」

「先生そっくりに化けること!!」

なんやかんやあり一人ずつ先生に化ける。
わたしは成績がかかっているため真面目にやった。

「次！うずまきナルト」

お前のせいだぞ、というブーイングを受けていたが、
ふてくされつつ「変化!!!」と言って化けた。

女性の体に。

イルカ先生はそれに対し鼻血を出した。
貧血になりそう。

「ギャハハハハ!!名づけておいろけの術!!」

「この大バカものー!!!
勝手にくだらん術を作るなっ!!!」

術を作るっていう発想は無かったな。