隠し事21 ページ22
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「あ〜も〜!
だから答えって何なんだってばよォ!?」
「それはチームワークだ」
三人がハッとしたような顔をした。
「4人でくれば…スズを取れたかもな」
「なんでスズ3つしかないのにチームワークなわけェ?」
「4人で必死にスズ取ったとして一人我慢しなきゃなんないなんてチームワークどころか仲間割れよ!」
「当たり前だ!
これはわざと仲間割れするよう仕組んだ試験だ」
ナルトが驚いたように声を上げる。
精神年齢のおかげっていうのもあるが、
なかなか気付けないよな……
「この仕組まれた試験内容の状況下でもなお、自分の利害に関係なくチームワークを優先できる者を選抜するのが目的だ」
「それなのにお前らときたら………」
「…サクラ…お前は目の前のナルトじゃなく、どこに居るのかも分からないサスケのことばかり」
「ナルト!お前は一人で独走するだけ」
「サスケ!お前は3人を足手まといだと決めつけ個人プレイ」
「A…お前は惜しいが詰めが甘い!」
それぞれが反省し始め、
どこかどんよりとした空気が漂い始める。
「任務は班で行う!たしかに忍者にとって卓越した個人技能は必要だ。
が、それ以上に重要視されるのはチームワーク」
「チームワークを乱す個人プレイは仲間を危機に落とし入れ、殺すことになる。
……例えばだ……」
大袈裟だが、これが現実か……と思っているとクナイをうちはさんの首に当てた。
「サクラ!A!ナルトを殺せ。
さもないとサスケが死ぬぞ」
「!!」
「え!!?」
『(え、例えばだよね……!?)』
二人の反応を見て思わず焦るが
やはり例えばの話だった。
「と…こうなる。
人質を取られた挙げ句、無理な2択を迫られ殺される。
任務は命がけの仕事ばかりだ!」
「これを見ろ。
この石に刻んである無数の名前。
これは全て里で英雄と呼ばれている忍者達だ」
「それそれそれそれーっ!!それいーっ!!」
英雄というワードに反応したなと
思いながら先生の話を聞く。
無知とは時に恐ろしい。
まァ、先生はわざとなんだろうけど。
「オレもそこに名を刻むってことを今決めたーっ!!
英雄!英雄!犬死になんてするかってばよ!!」
「…が、ただの英雄じゃない……」
「へーえー。じゃあ、どんな英雄達なんだってばよォ!」
先生が数秒黙り込むと、
ナルトが催促する。
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自由人(プロフ) - とてもおもしろく読ませてもらっていマス!!無理せず頑張って下さい!!楽しみにしています!! (8月16日 1時) (レス) id: b34eb76dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カワラノ | 作成日時:2023年8月8日 15時