隠し事10 ページ11
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遅刻しそうになったがなんとかなった。
後はバレずに帰るだけだ。
思わずホッと息を吐く。
『…あれは遅刻じゃないと思うんだけどさ、どう思う?』
「俺は遅刻だと思う。なぜなら…__」
『(他の人から見ると遅刻かァ……)』
そう思いつつ相槌を打っていると
声をかけられた。
「A!一緒に帰ろうってばよ!」
「コラー!!ナルトは落書き消してからだ!!」
「ゲッ!」
後でそっちに行くよと言うと
しぶしぶイルカ先生について行った。
わたしも行こうかなと重い腰を上げて
シノにまたねと言って手を振る。
「…お前行くのかよ」
『ま、友達だからね。来る?』
「あー……帰って寝るからいい」
シカマルらしいやと思いながら
手を振ると手を振り返してくれた。
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「くそ、くそ」
「きれ〜にするまで家には帰さんからな!!」
「別にいいよ…家に帰ったってだれもいねェーしよ!」
そう言うとまた落書きを消し始めた。
ほっとけないとはこういうことを言うのだろう。
「Aも手伝ってくれってばよ!」
『しょうがないなァ…』
雑巾を手に取り水を絞る。
あ、そういや今日は特売日だったな。
「ナルト…」
「今度はなにィ?」
「…ま…なんだ……それ全部きれいにしたら今晩ラーメンおごってやる」
ポリポリと頬を搔きながらイルカ先生が言うと、ナルトが目を輝かした。
「よーし!!オレさ!オレさ!がんばっちゃお!!」
Aも来るかと誘いを受けたが、
葛藤したすえ用事があるのでと断った。
ラーメンは最近食べちゃったしな……
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自由人(プロフ) - とてもおもしろく読ませてもらっていマス!!無理せず頑張って下さい!!楽しみにしています!! (8月16日 1時) (レス) id: b34eb76dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カワラノ | 作成日時:2023年8月8日 15時