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それから、三人で飲みに行ったり出掛けたりを何度か繰り返して、
時には二人だけで会うことも珍しくなくなり、
そして章ちゃんからの告白を受けて��恋人��という関係になったのは、とても自然な流れに思えた。
「��安田さん��はもうアカンで？
名前で呼んでや。」
甘えた顔は完全にあざといのに圧倒的に可愛いし、
「じゃあ、、��章ちゃん��？」
「ーーじゃあ、��A��」
急に声を落としてあたしの名前を呼ぶその真剣な顔は、完全に確信犯なのに、
「めーっちゃ大事にするから。
絶対に後悔させへんから。」
その言葉とは裏腹に、あたしを見つめた目も、すがるようにあたしを閉じ込めた腕も、
少しだけ不安げで、
その弱さや狡さが生身の彼を感じさせて、
あたしの隠れんぼしている小さな恋心は、
きっとすぐにでも隠しきれなくなるんだろうなと思った。
そうして、早２年。
あたし達の関係は至って順調。
あたしは章ちゃんから甘過ぎるくらいの愛情をたっぷり受け取って、
あたしの彼への気持ちも、隠れんぼなんてしようがないくらい丸々と大きく育った。
だけど、その間にも変わらないものはあって。
「ヤッさん、Aちゃん、聞いてーっ！」
相変わらずな展開続きのアキさんの物語を、
「だから、何回目やねんって。
ほんまによぉ飽きんとおんなじ事繰り返せるなぁ。」
「ーー大倉さんをあたしの店に連れて来てくださいよ。
トリートメントに脱毛剤混ぜてやる、、」
「Aちゃんっ、それは流石に犯罪やわ。
事務所から訴えられるからやめといて(笑)」
三人で笑い飛ばす日々が続いていた。
だけど、そんな日々も、遂に終わりを迎えるようだ。
それは突然に。
ううん、やっと。
ともすれば退屈を覚えてしまうような、長い長い物語に、
突如として展開がひらけた。
「アキとおーくら、やーっとこさうまくいったみたいやわ。
ほんま、世話の焼ける奴らやなぁ。」
一つの恋のお話は、ある日ついにハッピーエンドを迎えた。
ーーまぁ、とりあえず、第一幕は、というところだけど。
その結末をあたしに教えてくれる章ちゃんは、
優しく穏やかな顔で笑うのだ。
そこに、嘘は無いと思う。
だけど、目を逸らして蓋をした感情があったのも確かなはずで、
「花嫁の父親の気分やなぁ…」
そのわざとらしい呟きは、随分と正直で分かりやすい。
「ーーそういうことに、しておきたいんでしょう？」
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まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆せっかくリクエストいただいたのに随分遅くなってしまってすみません(;´д｀)読んでいただけてヨカッタ〜( ´∀｀) (2020年5月31日 11時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストにお応えしてくれてありがとうございました。此方に感想失礼します。読みました。とてもお話が面白くてお二人の様子が可愛らしくてお話の中だけど幸せになって欲しいと思ってしまいました。これからも頑張ってくださいね。 (2020年5月30日 1時) (レス) id: 381d27e867 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 美波さん» 美波さん☆コメントありがとうございます！幸福論はいつもとテイストが違いシリアス強めな作品ですが、私自身も気に入っているお話なので、大好きを頂けてとっても嬉しいです( ´∀｀) (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん☆お返事遅くなってすみません(＞人＜;)横山君のお話、実は私も書きたかったのですが、もう話数がいっぱいでアップ出来ず…かと言って別の短編集に突っ込むのもいきなり過ぎるし…と困っております(;´д｀)どこかに置き場が出来たら書いてみますね！ (2020年5月22日 10時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 初めまして。いつも作者さんの作品たくさん読ませていただいてたのですが、初めてコメントします！好きなお話沢山あるんですけど、このコトノハの幸福論が本当に大好きで何回も読み直してて、伝えずにはいられなくなりコメントさせてもらいました^ ^ (2020年5月22日 2時) (レス) id: 2630bc6126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年12月14日 17時
