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どんな気持ちかって？
ーーそんなのあたし自身が一番分かっていないよ。
裕は大学のサークルの一つ上の先輩で、ついでにゼミも一緒で、更には��友達の彼氏のツレ��だった。
出逢った頃は、完全に人見知りの目をして、高い城壁の向こう側でスカしていた裕も、
それだけの共通点故に否応無しに長い時間を共にするようになり、
そうなれば徐々に打ち解けてくれて、
「なんやかんや、毎日浅井の顔見てる気ぃすんねんけど？」
「土日は会ってませんよ？」
「細かいこと言うなや！
てかオマエ俺に対して冷たない？！
嫌われてるんか思おて寂しなるやんけ。」
「むしろ好きですよ？」
「っ、おまっ、いきなし何言うてんねんっ！」
「いや、先輩として。
なんか横山さん、面白いし。」
「っ、ソレ、全然先輩として敬ってへんやんけっ！！」
そんな他愛ない会話が出来るようになって。
ムキになったり、熱くなったり、赤くなったり、カミカミになったり、
そんな裕を楽しめるポジションをいつの間にやら手に入れていた。
だけど、それは裕の��特別��とは違う場所。
彼の隣、特等席には、ちゃんと決まった人が座っていた。
「裕とAちゃんって、なんか本当の兄妹みたいね。」
楽しそうにあたしと裕のやり取りを見守る彼女こそが、その特等席に座る人だった。
そして、あたしは彼女の事も、とても好きだった。
それは決して、安田さんの言う所の��健気な自分に酔っている��的な意味合いではなくて。
正真正銘、素敵な先輩カップルとして、彼らの事が好きだったのだ。
「あ、サヤカさん、こないだ探してた本、先生が持ってたみたいで、謝っといてくれーって言ってましたよ。」
「もうっ、工藤先生、またAちゃんをパシリに使って！
Aちゃんもたまには断らなきゃ駄目よ…
ーーって、余計なお世話か(笑)」
「そーですよっ。
恩を出来るだけ売り込んで、距離縮めて、情が湧いたところで一気に攻め込む作戦なんですから。」
そう。
あたしは当時、ゼミの先生に片想い中で、裕に対する恋愛感情は一切持っていなかったのだから。
「ーー健気なんか、策士なんか、よぉ分からへんなぁ。」
そんなあたしと彼女のやり取りを、裕は呆れ顔で、何ならちょっと引き気味に眺める。
それがあたし達の関係だった。
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まめまめた(プロフ) - yuki sさん» yuki sさん☆コメントありがとうございます！きゅんきゅんお届け出来て良かったです( ´ ▽ ` ) (2019年8月1日 10時) (
レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yuki s(プロフ) - 可愛かったです！きゅんきゅんしました (2019年7月31日 21時) (レス) id: 420ff5d14c (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - まあこさん» まあこさん☆読んでいただけて良かった〜リクエストにお応えして書くが初めてだったので、こんな感じでいいのかなぁ？と一人でドキドキしておりました(￣▽￣;) 楽しんでもらえたなら幸いデス(´∀｀=) (2019年7月29日 17時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 以前にリクさせて頂いた者です！書いて下さりありがとうございます！更新が上がってるのを見てもしや！とテンションが上がり、読ませて頂いて胸がドキドキして1人で悶えさせて頂きました！(笑)悶々とする安田くんほんとに最高でした！めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年7月29日 13時) (レス) id: 33083b39c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆いよいよ大阪はじまりますねっ！たーっぷり愛を受け止めてきてください(≧∀≦) ちなみに私は自分史上最高の席で受け取った愛の余韻からまだ抜け出せてません(〃ω〃)笑 (2019年7月27日 7時) (レス) id: 955d73cb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2019年6月12日 10時
