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side 信五
家に帰って玄関のドアを開けると、
いつものようにチーがニャ〜ニャ〜と甘えた声を出しながら迎えてくれて、
しゃがみ込んでひとしきり撫で回してやると満足したように部屋の奥へ帰っていった。
それから、いつものように視線を上げてもAの顔は見えんくて、
そう言えばリビングの電気もチーが寝る時用の薄明かりになってることに気付いた。
ーー今日は先に寝たんやな…
今朝の、少し顔色が悪くて目の下にはクマも出来てたAの顔を思い出した。
いつも通りシャワーへ直行してからリビングへ行くと、何や空気がいつもより冷えたように感じて、
チーも寒いんか寝床で丸まったままこっちを見る。
(エアコンついとった気配がせぇへんけど、えらい早ように寝に行ったんか？)
なんて思いながら、チーのためにちょっと暖めてやろうと、テーブルの上のエアコンのリモコンに手を伸ばしたところで気付いた、
小さなメモ書き。
��急遽まとまったお休みがもらえたので、旅行に行ってきます。
１週間ほどで帰ります。
チーちゃんのこと、よろしくね。��
「はぁ？！」
あまりに突然の話に、思わず一人で声をあげてもぉたけど、
どう言うことやねん？！
今朝まで何も言うてへんかったのに、こんな突然旅行って何やねん！
しかも行き先とか何も書いてへんし。
割とキッチリした性格のAにしては、あまりにも唐突な申し出。
更に、あまりにも情報不足な手紙にも違和感を感じつつ、
とりあえずAに連絡をしよう思って携帯に手を伸ばしたものの、
もう日付も変わりそうな時間やから電話はあかんか…
と思い直して、メッセージを送った。
『旅行てどこ行っとるん？』
言いたい事は色々あったけど、長文を打つのは苦手やから、とりあえず一番聞きたいことだけにしといた。
やけど、いくら待っても既読はつかず、返信もなく、
もう寝てもうてるな、
と諦めてこっちも寝ることにした。
Aのおらん寝室はやっぱり空気が冷えてて、
潜り込んだ布団からも温もりは伝わってけえへんくて、
そんな当たり前のことに、何や妙に孤独を感じた。
(ーー俺も歳取ったんかなぁ…)
なんて呑気なことを思いながら、眠りについた。
そう、俺は呆れるほど呑気やった。
違和感は沢山あったんに、それを適当に受け流してしまった。
もっと早く、気付くべきやった…
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まめまめた(プロフ) - 渡璃凛さん» 渡璃凛さん☆はじめまして！コメントありがとうございます！文才なんて恐れ多いっ( ；´Д｀)誤字脱字だらけののろのろ更新ですが、引き続きよろしくお願いします(^^) (2020年9月9日 13時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
渡璃凛(プロフ) - 初めまして！更新めっちゃ嬉しいです！その文才本当にリスペクトしております、、！更新頑張ってください！！ (2020年9月5日 14時) (レス) id: d9624783f4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆パワーワード笑確かに！笑 (2020年7月13日 12時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - こんにちはm(_ _)m「章ちゃんの相方ちゃん」…なんてパワーワード…呼ばれたい…(ストーリーの主旨と離れててすみません) (2020年7月5日 22時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - あーばるさん» あーばるさん☆コメントありがとうございます！他の作品も読んでいただいているとは、有り難し( ´∀｀)今のところ丸山さん出番少ないですが、ここから出番が増えますので、お楽しみいただけるようがんばります！ (2020年7月5日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年1月28日 14時
