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『こちらこそ、上手く誤魔化せなくてすみません。
丸山さんが来てくれて助かりました。』
返した言葉に嘘はないはずなのに、
『今日の夜は味噌カツにしちゃいました！
丸山さんのおかげで昼からずっと味噌カツの口だったんですよ』
お惣菜の豚カツに市販の甘味噌をかけただけのチープな味噌カツだけど、わざわざ写真まで送った。
もう昼間のことには触れて欲しくなかったから。
『ボクは今仕事終わったよ。
昼に揚げ物食べたから、夜はあっさり目にしとかなあかんよなぁ』
しばらくすると、ポッコリお腹の豚さんスタンプと共にそんな返信が来て、
その後はいつも通りのなんて事ないやり取りをした。
だけど、布団に入って目を閉じると、昼間の事が思い出されて、
エリちゃんに向けられた丸山さんの笑顔とか、
「偶然会うたんよ」と躊躇いなく否定する声とか、
丸山さんを見つめるエリちゃんの真っ直ぐな視線とか、
そんなものたちがぐるぐると頭の中を巡っていた。
「ーーもし、エリちゃんに告白されたら、丸山さんはどうするのだろう…」
そうして不意に口から溢れ落ちた、独り言は、
即座にあたしの頭の中で映像化した。
「ごめんな、Aちゃん…」
申し訳なさそうに眉を下げてそう言う丸山さんに、
「いえ、今までありがとうございました。」
堅い、愛想のない顔と声で告げる自分の姿。
ーー��お試し期間��の終わりは、そう遠くないのかもしれない…
そんなことを思いながら、
やっぱり片想いは遠くから見ているだけの方がいい。
距離を間違えた片想いは、こんなにも痛いのか…
と、馬鹿みたいに、今更な事に気がついた。
パーテーションの隙間から、あの笑顔を眺めるだけの日々。
他の女の子に触れるあの手を、羨ましく思うだけの日々。
たまにすれ違う瞬間に、胸を躍らせるだけの日々。
挨拶を交わせただけで興奮してヤスに報告していた日々。
それは、半年前までのあたしにとっては幸せな日常だったはずなのに、
それで充分に満足していたはずなのに…
閉じた目蓋の奥から溢れ出てくる随分が耳に伝うのを感じながら、
ーーあぁ、そうか。
もうあの日々には帰れないんだ。
��両想い��を望んだ、そんな欲を抱いてしまった時点で、もう幸せな片想いには戻れないんだ。
と、そんな当たり前過ぎる事に、やっと気付いた。
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さくらもち - 更新されていた当時からこっそり読ませて頂いていました。久しぶりに読んでみて、やっぱりまめまめたさんの作る世界が大好きで、ずっと1番です。もうここにはいらっしゃらないかもしれませんが、どうか届きますように。 (3月7日 2時) (
レス) id: 5f7a39fac4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いありがとうございます！こんな贅沢な眠れない夜なら大歓迎ですよね(//∇//)続き、やっぱり気になります？今妄想中のお話が書けたら、続編頑張ってみようかなぁ… (2021年6月4日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 飲みの帰りに大倉くんに焼きモチ焼かれて、安田くんに１日一人占め宣言されて、横山くんがゲロ甘…。こんな夜過ごしたらバチ当たるよね！バチ当たりたい！！続編、何卒m(__)m (2021年6月4日 2時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (2021年1月25日 13時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (2021年1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
