marriage of convenience 2 【降谷零】

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無楽町シティビルで爆発が発生した。

降谷はザワザワとした庁内の様子を風見の言葉で理解した。降谷達はテロの可能性を考え、すぐに現場へと向かった。

｢まさか最近の爆破予告と何か関係が？｣
｢イタズラとして処理されていましたが…………その可能性もあるかと｣

現場へと向かうと既に様々な部署から応援が呼ばれていた。目暮、高木、佐藤などの顔ぶれも揃っている。

｢あ、降谷さん！風見刑事も……お久しぶりです｣
｢お久しぶりです、現場の状況は？｣

高木によると、爆発は2回連続で起き、それからは暫く何も起こっておらず、現在は地下と2階まで入ることができ、3階より上は爆破したことにより階段が封鎖されてしまい、エレベーターも動かないため中からの出入りが不可能だという。
ただし袋を持った怪しい男がいたという目撃情報があったため、全員外へは出さずに、救助された客達は別棟の1階へと集められているという。

｢2度の爆発から20分以上経過されているため、次の爆破はないと見たんでしょう、現在爆発があった棟の監視カメラを確認しています｣
｢私達も、これから中に入る所です｣
｢我々も行くぞ｣

捜査一課のメンバーと共に降谷たちも中へと入る。中の様子から、思っていたよりも小規模の爆発だということがわかる。階段が封鎖されていることからもう少し大きな被害があると思っていたが、建物が崩れる程ではないということに警官達は少しだけ安心した。

｢こちらが爆破前の監視カメラの映像です｣
｢実は我々警視庁捜査一課に爆破予告が届いておりまして、ＦＡＸで届いて間もなく爆発が起きました｣

オフィスエリアを省いた監視カメラには買い物を楽しむ客達が映っていた。
しかし、階段付近の監視カメラにはいかにも怪しげな、この時期としては少し早すぎる黒のコートに帽子を被った男が、袋を置いて行ったのが映っていた。
警官達はその男の移動経路を辿り、1階にあるトイレに入った所でその男の姿は見えなくなった。

｢ここでコートを脱いだか……｣
｢この後に映る男達を救助した中にいるか確認してくれ｣

目暮の指示で男がトイレに入ってから爆発するまでの時間の間に出た男達を警官達は探した。すると、カメラに映っていた全員が救助された中に居たという。すぐに降谷たちの居る棟へと移動させた。

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