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「ごめん、しばらく帰れなくなる」
「……そう」
現在深夜1時、いつもなら遅くなる時は連絡があるのに全然その気配が無かったため心配になってずっと起きていた。
こちらから連絡すればいいものの、仕事中であれば迷惑だと思って携帯と睨み合っていたところ、やっと待っていた相手からの着信があったと思ったらその内容はまさかの帰れないというオチだった。
正直なんとも思わないというと嘘になるし、先に寝ていてもちゃんと隣に来てくれる体温がないのは少し寂しい。
「はぁ……」
ため息をひとつついて寝室へと入る。
一人暮らしの時は寂しいなんて気持ち全く無かったのに、結婚した途端にこうなってしまうのはやはり彼のことを私が好きだからだろうか。
最初は恋愛感情とは呼べないものだったが、結婚してから彼の優しさを更に感じる様になり、気づいた時には彼が帰ってくるのが待ち遠しいと思ってしまうほど私の心は彼に奪われてしまっていた。
三日後に降谷は帰ってきた。
風呂に入ると言って浴室に入っていった彼を見送ったあと、軽く食べられるようにおにぎりを握る。
「すまない……」
「ううん、お仕事お疲れさま」
浴室から出てきた彼はお湯のせいか少し頬を赤らめて申し訳なさそうにわたしに謝った。おにぎりをテーブルの上に置くと、彼は椅子に座り食べ始めた。
私は彼の食事を見るのが実は好きだ。
雰囲気の良いレストランではおとなしく、ファストフードやこういったおにぎりだと男らしくガツガツと食べる。そのギャップに最初は驚いたものの、無意識なその行動は可愛らしいと思えてきた。
「美味いな……」
ただのおにぎりなのに、暖かい目をしてそれを見る。よほど疲れているんだろう、温かいお茶を入れると彼はちびちびとそれを飲んだ。
「僕がいない間何も無かった?」
「うん、何もなさすぎてちょっと退屈だったかな」
生きがいらしい趣味も特に持っていない私は暇な時にスマホで適当にネットサーフィンをしているようだけだった。
「実は結構大きな仕事が来て、またいつ帰れるかわからなくなる」
そう言って降谷は先程のように申し訳なさそうに私を見た。
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*柚木*(プロフ) - にゃーのまるさん» ありがとうございます。続きも頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします! (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» お返事遅くなり申し訳ありません。嬉しいお言葉ありがとうございます (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーのまる(プロフ) - 主人公の恋がなかなか叶わないのって夢小説だと少ない方なのでそれプラスキャラ作りが固まっていて引き込まれるストーリーで良かったです。 (2018年4月2日 4時) (レス) id: 4d95e3749f (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - 凄く、心撃ち抜かれました← これから好きになってくやつですね!!すごい好きです!続き、首長くして待ってます!! (2018年3月28日 23時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - ひゆめさん» いつもありがとうございます〜!頑張ります(^^) (2018年3月24日 2時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*柚木* | 作成日時:2018年3月8日 22時