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あついー!と汗で前髪が張り付いている双子に、風を送ってあげたり、汗を拭いたり、お茶を飲ませたりとしていると
「あれって、さきおねぇちゃん?」
令弥が、人混みの中から神谷さんらしき人物を見つけたみたいだ。
『え??』
「あ、ほんとだ!うめちゃんもいる!」
「「うめちゃん!さきおねぇちゃん!!」」
そう言って、双子は椅子から降りると人混みの中へと駆けて行ってしまったのだ。
『ちょっと待って!!』
慌てて追うものの、小さな身体は軽々と人混みを掻き分けていくから、あっという間に人混みの中に紛れてしまった。
梅原くんを探そうと、視線を上げると
「かあさーん!こっちー!!」
3メートルほど先で、肩車されている爽雨がこちらに向かって手を振っていた。
そこを目指して駆けつけると
梅原くんに肩車された爽雨と神谷さんと手を繋いだ令弥が居た。
『神谷さんに梅原くん、本当に毎度すみません…。』
「いえいえ。私達が爽雨くんと令弥くんに、名前呼ばれた時に気付けばこんな事にならなかったんですよ。」
名前呼んだのにって、言われちゃいましたよ。と、ニコニコ笑う神谷さん。
『そんな事まで!?すみません…。コラ!爽雨に令弥、お約束だったでしょう?あの場所で母さんと待ってること。』
「「…ごめんなさい。」」
双子は約束を思い出しシュンとして、謝るのだった。
「誰と約束したんだ??」
梅原くんのその言葉に、双子の顔はぱあっと明るくなり、声を揃えて言うのだ
「「とうさん!!」」
「かぞくよにんできたの!」
「やきそばとからあげ、かいにいってる!」
「そうか。なら親父さん、探すといけないから戻んぞ?」
「「おやじ!!」」
顔を見合わせぷくくと笑い合う、双子はさっきまで落ち込んでいたのが嘘のようだ。
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雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» ここはこっちゃむ様との合作作品のコメント欄ですので、そのお話は私個人のボードかメッセージへお願いします。 (2019年9月11日 11時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 後々になったけど、コナン作品の新しい小説も公開しているので、宜しくお願いします。 (2019年9月10日 21時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 色気って言うより、あの台詞で……目眩までは、いかなかったけど、たまたま、ベッド近くで読んでてとつぜん【ゴン…】としてしまったのですよ。 (2019年9月10日 21時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 赤井さんの色気に当てられ目眩を起こし頭を強打ですか。痛いですね。申し訳ない(×_×)ですが赤井さんの色気はあれっぽっちではないと思うんです。ただあれ以上になると全年齢での閲覧は不可能なので抑えた結果がこれです!(笑)閲覧にコメントありがとうございました(^^) (2019年9月10日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - お二人とも、お疲れ様です! 最後の最後で赤井さんとの風呂のやり取りのあれは、あかんやろ!自分、頭を壁にぶつけてしまいました。 次回作や合作もがんばってください (2019年9月10日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗&こっちゃむ x他1人 | 作成日時:2019年7月18日 9時