警察学校組＋FBI、夏祭りシリーズ！〜あなたは誰とお祭りを満喫しますか？？〜

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──双子ちゃんとバイバイしたあとは、梅ちゃんとお祭りを抜けて道を歩く。名前を呼ばれて『んー？』と気の無い返事を返した。でもそんなもの気にしない梅ちゃんから

「そうとりょうやの父親って……だよな？」
『あそこまで似てたら可能性はあるんだけど……』
「知らねぇのかよ？」
『うん。あれは知らない。……調べて見てもいいけど……』
「なんだよ？煮えきらねぇ言い方だな」

一時期、あいつが荒れてたのを見たことがある。でも理由は知らない。仕事関係ではないと分かってたから。プライベートはどうでもいい、知らぬーを貫いてたのよ。

『あ。そうだ』
「ん？」
『ママさんの横にいた人には気を付けなよー？』
「なんで？」
『彼女はサイバー犯罪対策課の協力者。探りを入れるのが巧いだろうから』
「また面倒な……」
『システムエンジニアらしいけど、ハッキングも得意』
「よくもまあそこまで調べてんな……」
『そりゃーねー。驚異になりそうな組織はもちろん、横の繋がりは全員調べるさ。情報収集能力なら私は負けんよー』

ケラケラと笑っていれば「へーへー。すげーすげー」と適当な返事が帰って来た。なんだこいつ。

「……ん？彼女？あれ女なのか！？」
『……はぁ……。変装くらい見抜けるようになれよー……。いつまでぴよ子でいるつもり？』
「誰がぴよ子だ……ざけんな。チビスケ」
『あはー？仕事前に軽い運動がしたいんだー。受けてたってやるよ』

私と梅ちゃんがバチバチと火花を散らしていれば、上から奇襲を受けた。犯人はもちろん猫どもだ。

「にゃー！(しごとー！)」
「にゃ！(おわったならあそべ！)」
『終わってないから遊ばない』
「にゃう！(いまあそんでた！)」
「にゃあ！(コーヘーと！)」
『遊んでたわけじゃない。私たちは今、譲れない闘いを……って聞けよ！』
「遊んでねぇって聞いた瞬間、興味が薄れたな……」
『はぁ……仕事行こうか』
「おー……」

普段は私たちが振り回してる方だけど、小さいのに振り回されるのは、猫であろうと子供であろうと変わらないらしい＿＿＿＿。


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