り ページ4
中也side
『……寝れねぇ。』
ベットに入ったはいいが眠れない。
さっきからどうにか寝れないかいろいろ試して見たが全然眠れるような気配がしない。
『……前はもっと…。』
……やめとくか。考え出したらキリがない。
そういえば昔も似たようなことがあったな。
太宰は結論から言うと俺を大事にしてくれている。
だけど顔が良くて女に会うと直ぐに口説き文句とかいうから、目をつけられたりストーカーされたりするんだよ。
その度に女の方がいいのか、なんてほんのちょっとだけ考えた。
今はその事しかもう考えられないけど。
『……?そういえばどっちから告白した?』
覚えてねぇ。
そもそもの話、告白なんてされていたか。
そう考えると、また暗い方向に考えてしまう。
普段はこんなネガティブ思考じゃないんだが、彼奴の事になると性格が変わったのではないか、と自分で疑うくらいネガティブになる時がある。
多分、彼奴限定。
そうすると、やっぱり俺は彼奴の事が好きで仕方がないんだと思う。
、
いつからこんな悩むぐらい好きになってしまったのだろう。
『……グス』
……なんか落ち着いたし。
今なら眠れるかな。
俺はめんどくさかったので鳴ってる電話に気づかないフリをして寝た。
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作者名:主日 | 作成日時:2020年1月26日 1時