仲 ページ2
中也side
最悪だ。
今日の昼下がり。
首領に頼まれていた書類が終わり、息抜きに外に出かけた時だった。
あの時、外に出なければ見なかったしあんな事も言わなかったのかもしれない。
俺は外で太宰を見つけたので話しかけようとした時だった。
『おい、だざ……!』
なんとその隣には腕を絡めた女がいた。
『……。』
「太宰さーん、彼処行きましょー?」
「……そうしようか。」
女の方からやったー!なんて声が聞こえてくる。
何で。
何でだよ。
俺の事、好きって
愛してるって
言ってたじゃねぇか。
太宰の1番近くにいるのは、俺って思ってたのに。
今は遠い。
何でその隣にはその女がいるの?
その隣は俺の居場所じゃなかったのか?
あの日の気持ちは俺の勘違い?
お前の事は1番知ってる、って思ってたのに。
今は1番わからない。
知りたいけど知りたくない。
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作者名:主日 | 作成日時:2020年1月26日 1時