公園4 ページ9
「いつも兄さん達を手伝ってくれてありがとう。君達が探しているものは、すぐそばにあるよ。」
『え？』
いきなり核心に触れてきたことに流石の私も驚いた。
「でもね、君の助けなしじゃここまで成果を挙げられなかったと思うんだ。だから、これからも兄さん達の助けになって欲しいけど、自分のこともちゃんと大切にして欲しい。…これはどうしても君に言っておきたかったんだ。」
神松さんは私を真っ直ぐ見つめて微笑んでいる。
「僕はいつでも出てこれるわけじゃないし…「彼」も出てきているだろうから、長居は出来ないしね。」
重要そうなことを立て続けに言われて、どこから聞くべきか私は迷った。
『えっと…すみません、聞きたいことは沢山あるんですけれど、どこから聞けばいいのか…探してるものってあの洋書ですよね？それに「彼」って誰なんですか？』
戸惑う私を見て、神松さんは少し申し訳なさそうな顔をした。
「混乱させちゃってごめんね。あんまり時間は無いだろうけど出来るだけ答えるね。」
宥めるような声色に私も少し落ち着きを取り戻せた気がした。
「探してるものの解釈はそれで合ってるよ。君の着眼点は間違っていないから、自信を持ってね。「彼」は僕のほかにいるもう一人の兄弟のこと。」
神松さん以外にも兄弟がいるのか。
ここまで来たらいくつでも来いという心構えで臨もう。
やけくそだ。
『8人目の兄弟がいるんですね？』
「うん。でも彼は僕と相反する存在だし、彼の方が圧倒的に強いんだ。」
途端、背後からぞわりとおぞましい気配を感じた。
神松さんは私の背後に立つ誰かに対して明らかに狼狽えながらそっと後ずさった。
振り返ると、そこには黒いパーカーを着た男が立っていた。
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紫かぶら(プロフ) - 狐火＠リリさん» ありがとうございます。ラストのオチはかなり早い段階で決めていたので、そう仰って頂き嬉しいです。夢主ちゃんは六つ子に振り回される運命なんだと思います。新連載も予定しておりますので、機会があればお付き合い下さいませ。本当にありがとうございました。 (2018年10月9日 1時) (
レス) id: fdc73fc447 (このIDを非表示/違反報告)
狐火＠リリ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！展開がどうなるんだろう？！と楽しみにしてました！！仕事が終わってもずっといる六つ子と夢主ちゃん...ほんわかが続きそうですねｗ素敵な作品ありがとうございました！ (2018年10月8日 22時) (レス) id: f1c0b03c70 (このIDを非表示/違反報告)
狐火＠リリ(プロフ) - 紫かぶらさん» いやいや、全然気にしませんよ？！無理しないで紫かぶらさんのペースでふぁいとです！急かす人なんていませんから！ちゃんと読みますよー！更新ファイトです！ (2018年4月30日 1時) (レス) id: 7e4f6c9350 (このIDを非表示/違反報告)
紫かぶら(プロフ) - 狐火＠リリさん» 長期間更新していなかったにも関わらずこんな優しいコメントありがとうございます。完結に向けて頑張りますので、また読んで頂けたら嬉しいです。 (2018年4月29日 23時) (レス) id: d7e8ff9b83 (このIDを非表示/違反報告)
狐火＠リリ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です！待ってました！展開がすごい気になります！こうしんがんばってくださいー！ (2018年4月28日 21時) (レス) id: 7e4f6c9350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫かぶら | 作成日時：2016年10月7日 1時
