アジト2 ページ12
「え…??ウィルバー「さん」って…まさかAちゃんこの人知ってるの?!」
チョロ松さんが慌てたように言う。
『え、あ…はい、今日図書館で会って…まあ色々話題が合って、たまたま…』
私の頭の中は裏社会のキーマンと接触したという事実を未だ受け入れられずに、混乱しているようだ。
チョロ松さんへの返答も曖昧なものになってしまう。
『あ…あ…えっと…それから、図書館からここに来るまでの間、神松さんと悪松さんにも会いました。』
「へっ?!あいつらにも会ったの?!いつ……って僕がトト子ちゃんと一緒にいた間かな?」
一瞬驚いたものの、すぐ冷静になったチョロ松さんの言葉に私は頷き、悪松さんが言っていたことを伝えた。
「へーAちゃんこの主催者知ってるの?んで、目的の書物は大学の図書館の何処かにある、と。…んじゃこっちの動きもちょーっと変わってくるかなぁ。」
おそ松さんはニヤリと笑うとカラ松さんに向かって軽く目配せをした。
カラ松さんはそれを一瞥するとポケットからスマホを取り出しつつ部屋を出ていき、暫くして一松さん、十四松さん、トド松さんを連れて戻ってきた。
「おそ松兄さん、話って何?」
「おー、ちょっと作戦会議しとこうかなーって。」
トド松さんの問いかけにおそ松さんは軽い調子で答える。
「Aちゃんがね、件のキーマンと面識あるみたいだからさ、ハタ坊が招待されたパーティに出てもらおうと思うんだよね。」
おそ松さんはいきなり切り出した。
『えっ…?私が、ですか?』
思わず聞き返してしまった。
唐突すぎる。
「うん、そだよ。」
「いやいや!!聞いてないし!」
おそ松さんの答えにチョロ松さんがすかさず突っ込む。
「言ってないからねぇ〜」
「どこぞのドライモンスターみたいなこと言わないでくれる?!」
戸惑う私を余所に、おそ松さんとチョロ松さんはテンポよくやり取りをしている。
「ちょっと待った!!」
トド松さんが二人のやり取りをかき消すように叫んだ。
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紫かぶら(プロフ) - 狐火@リリさん» ありがとうございます。ラストのオチはかなり早い段階で決めていたので、そう仰って頂き嬉しいです。夢主ちゃんは六つ子に振り回される運命なんだと思います。新連載も予定しておりますので、機会があればお付き合い下さいませ。本当にありがとうございました。 (2018年10月9日 1時) (レス) id: fdc73fc447 (このIDを非表示/違反報告)
狐火@リリ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!展開がどうなるんだろう?!と楽しみにしてました!!仕事が終わってもずっといる六つ子と夢主ちゃん...ほんわかが続きそうですねw素敵な作品ありがとうございました! (2018年10月8日 22時) (レス) id: f1c0b03c70 (このIDを非表示/違反報告)
狐火@リリ(プロフ) - 紫かぶらさん» いやいや、全然気にしませんよ?!無理しないで紫かぶらさんのペースでふぁいとです!急かす人なんていませんから!ちゃんと読みますよー!更新ファイトです! (2018年4月30日 1時) (レス) id: 7e4f6c9350 (このIDを非表示/違反報告)
紫かぶら(プロフ) - 狐火@リリさん» 長期間更新していなかったにも関わらずこんな優しいコメントありがとうございます。完結に向けて頑張りますので、また読んで頂けたら嬉しいです。 (2018年4月29日 23時) (レス) id: d7e8ff9b83 (このIDを非表示/違反報告)
狐火@リリ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!待ってました!展開がすごい気になります!こうしんがんばってくださいー! (2018年4月28日 21時) (レス) id: 7e4f6c9350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫かぶら | 作成日時:2016年10月7日 1時