pharmacy (ページ5)

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ym side

季節が巡るのはあまりにも早くて__

一人残された寂しい部屋でパソコンを起動させた。

新しく来た会社の人たちも悪い人ではないのだが…

なんだか馴染めなくて。

「はぁ……今日かぁ…。」

いくら頑張って働いても、結局は生活費と渡すだけのお金なんだ。

ずっと脳裏には〝あの先輩〟の冷やかな笑みが焼き付いていた。

『山田くん。次の会議、出てもらえるかな？』

「はい。」

けれども、この会議があったおかげで救われたこともあった。

？「よろしくお願い致します。」

「よろしくお願い致します。」

緊張や憂鬱さが混じっていて周りがあまり見えていなかったのかもしれない。

？「…あれ？山田さんですよね…？」

「…えっ？あっ、はい。……有岡さん…。」

大「お久しぶりです。また会えるなんて嬉しいです。」

その柔らかな声と優しい笑顔を見ると、どうも泣きたくなってしまう。

「…っ…嬉しいです…。」

一瞬泣きそうになるのを必死に堪えた。

.

__でも、その瞬間を見逃してはくれなかった。

.

その後、部長も交えて順調に進み終えた会議。

数日後から他社と協力した企画が始まる。

それは自社と他社でペアを組んである企画を進める。

そのペアとなったのが、

大「よかったー！山田さんと一緒で嬉しい限りです！」

必死に笑顔をつくるも、うまく笑えなくて。

大「やっぱり、何かありました？
あの時と同じような気がして。
…何かあったらいつでも言って下さいね。」

「…ありがとうございます。」

それからは、これから始まる企画の話をして。

連絡先を交換して。

「それではまた。」

打ち合わせが終わった後は、重い重い足を引きずるようにある場所へと向かった。

「……消えたい。」

無意識に呟いていた。