嫁が可愛い [ 天月 ]

耳にたこ ページ6

天月が可愛い 。 天月が可愛い 。
Aの口からはそんなことしか出てこない 。

此奴が俺の家に来て経つこと4時間 。

その4時間のあいだずっっっと天月の可愛さについて語られる 。
けど俺にはよくわかんない 。



｢ ちょっと ､ そらるさん ! 聞いてますか ? ｣
｢ … ､ ん 。 聞いてる 。｣


ゲームして遊ぶんじゃなかったっけ ?

ゲームしたのたったの30分くらいなんだけど 。
お前俺んちに何しに来たんだよ 。


｢ ならいいです ! あ ､ そうそう ! それでですね ? 昨日作業があってあんまりしょうちゃんに構ってあげられてなかったんですけど ､ 作業の間ずっと後ろから抱きついてきてくれてたんですよ ! ! いやもう天使だと思いませんか ! ? ｣



この話されるのもう三回目くらいなんだけど 。 もう飽きてきたんだけど 。


｢ あとあと ! 今日の朝なんて可愛いって言ったらもう顔真っ赤にしてて ! いやもうマジ尊い 。｣


｢ へぇ … 天月もそういう所あるんだ 。 見たことない 。｣

｢ しょうちゃんのあの姿を知ってるのは僕一人で十分なんで 。｣



真顔でこっち見んな 。
まぁこの話は今日初めてされたから許す 。





取り敢えず 。

お前らさっさと結婚でもしろ 。

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