19 ページ22
樹状「Aさん.....だよね。」
「........。」
やばいやばいやばい。どうしよう。なんて答える?なんて顔をすればいい?
振り向くことすらできない。何かの魔法にかかったように体が動かない。
どうしよう....何か話さないと....
「あ、あの......」
勇気を出して私の口から出た言葉は、余りにもか細くて、弱弱しい。
そして、なんか恥ずかしい。
樹状細胞さんが黙っている。怖い。怒ってるかな。いや、怒ってないはずが無い。
沈黙に耐えきれず、もう一度口を開く。
「あのっ......樹状「......おかえり。」.....え?」
予想もしないぐらい優しい"おかえり"が、私に返ってきた。
私は、ゆっくりと振り返り、樹状細胞さんの顔をしっかり見た。
が、
「っ.......。」
私は、思わず目を見開いてしまった。
樹状細胞さんの顔が、悲しさと、安堵で、歪んでいた。
いや、言葉では現せないのかも。それぐらい、この人の顔はおかしくなっていた。
樹状「おかえり、なさい。どこも怪我、してないかな?」
「は.....ぃ。」
"ごめんなさい"
たった6文字の、この言葉が言えない。
なぜ?なぜって。
だって、
「なんでっ...私が全部悪いのに....貴方がそんな顔するの.....っ。」
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←18
37人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あらしん - 白血球さん落ちがいいです!! (2019年5月1日 9時) (レス) id: 0e47be8800 (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - がんばれ〜(ー〜−)(呑気) (2018年9月2日 12時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
dbyzdy5p4(プロフ) - まじかるれいん☆さん» ですね〜。進みが私遅いから、完結まで行くか.... (2018年9月1日 20時) (レス) id: 0282b3fb51 (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - ほとんど葉っぱヤローやん…まあ、私もなんだけどねW (2018年9月1日 20時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
あんてな(プロフ) - 樹状細胞さんに一票です! (2018年8月31日 22時) (レス) id: 1a079fd26f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:dbyzdy5p4 | 作成日時:2018年8月20日 0時