寂しさのあまり ページ22
「…そんな簡単に諦めたんですか」
「まぁいいんじゃないか?」
『まぁね〜…あとは怒られるだけよ』
夢梨…いや、霊夢は華扇、小町にAとの出来事を話している。
「…私も怒られちゃいますね」
『でもそろそろいなくなるしね』
「あ…もうそんな時期?」
『時期とかないから』
「うーん…寂しくなるなぁ」
『そう?…って…なーんで今にも泣きそうな顔してんのよ』
霊夢が華扇のほうに視線を向けると今にも泣きそうな表情を浮かべていた。
「だって…だってぇ!」
急に幼子のようになったような口調になった華扇は霊夢に抱きついた。
『ったく…アンタは仙人でしょうが』
「なんで仙人だったら泣いちゃ駄目なんですかぁ!」
『いや…駄目とは言わないけども』
二人のやり取りを見て小町は軽くため息をこぼし、口を開く。
「…妖怪にとって人間の死ってのは辛いものなんだよ」
『そなの?』
「自分は嫌でも長生きできちゃうけど人間は無理だろう?」
『まぁね』
「情があればあるほど人の死が辛くなる…人間でも分かるだろう?」
『…そうね』
霊夢は泣きじゃくる華扇の頭を撫でた。
『アンタのこんな一面が見れるなんてね』
「…見せたくて見せたわけではないのですが」
『知ってる』
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
おまけ セリフ集
華扇「駄目な人間になってはいけませんよ?!」
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