犬系女子と飼い主系男子【梵天】

熱い視線 ページ13

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もぐもぐ。


口いっぱいにご飯を詰め込む。



三途の言った通り、
美味しい高級料理がビュッフェ式で食べ放題だった。



幸せ。
お腹いっぱいのまま、ここで死んでもいいくらい。



梵天メンバーは酒を片手に、
そんな私を見てドン引きだった。






三途「もうやめとけ、いつまで食ってんだよ」


『まだ入るもん。

美味しいものお腹いっぱい吐くまで
食べさせてやるって言ったのはるちじゃん』


三途「そこまで言ってねーわ」






食後のデザートも種類がいっぱいあるのに、
こんなとこで手を止められるか。



ハンターのような目つきで辺りを見回すと、

綺麗なドレスを着た女性たちがチラチラと
こちらに熱い視線を送っていることに気がついた。



それは、万次郎をはじめ幹部メンバーに向けられる、
うっとりしたハートの瞳だ。



いつも一緒にいるから感覚が麻痺してたけど、
こんなイカレ集団でもやっぱりイケメンだから
モテるんだなあ。



目が合えば蘭ちゃんはワイングラスを持ち替えて、
片手で私の頭を撫で回す。






蘭「この中でうちの犬が一番可愛い」


竜胆「だな。ぶっちぎり」


『それは……言い過ぎでしょ』


竜胆「何でちょっと引いてんだよ」


蘭「言い過ぎじゃねーし。ちゅーしていい？」


『蘭ちゃん酔ってるね。

お酒ばっかり飲まないで、ご飯も食べなさい』


蘭「いらね〜。Aの作ったお粥が食べたい」






二日酔いの日に作ってあげるやつか。



あんな超手抜き料理が好きなんて、変わってるな。







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