その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ13)

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「____俺たちは血液だ滞りなく流れろ酸素を回せ “脳”が正常に働くために。行くぞ」

「「「あス！！！」」」

アップを終了し、ついに試合が始まる前
円陣には毎回Aも参加し、ニッと笑い嫌がる研磨の背中を叩いている

「うおぉ！音駒の円陣カッケェー！！」

「俺達も潔子さん入れましょう！」

「俺の隣空いてます！」

音駒を見て烏野も鼓舞されたのか、マネージャーの清水西谷と田中がを誘うが、いい、大丈夫。とさらりと躱される

「ではこれより、音駒高校対烏野高校の練習試合を始めます！」

「「よろしくお願いしあース！！」」

試合開始───

「さぁ、今の烏野はどんなかな」

『日向いる…』

隣に座る猫又が不敵に笑う
Aもコートを見れば、身長が低めの日向がスタメンで入っており、不思議そうに首を傾けるが、その疑問は直ぐに打ち消される

ビュンッとボールが地面に打ち付けられた
その一瞬の出来事に、選手はもちろん猫又も、目を見開いていた

『何今の！？』

「何だありゃ？トス見てねえじゃねえか！」

影山があげたトスに日向は合わせたのではなく、日向がジャンプした所へ影山がトスを持っていく
おまけに日向は目を開けておらず、飛んでできた速攻だった
記録表に日向へ1点線をつける

音駒がすべて勝利し、試合は終了した

社会人並みの威力を見せるスパイカーや天才セッター
運動能力お化けや安定のレシーブ力をもつリベロ
まさに新しいスタイルの烏野に全員が夢中になり、ひと試合が終わっても何度でも、試合を繰り返す

『さすがに皆キツそうですね』

「キツいってもんじゃないよ、何あの体力お化け…。ちょ、Aちゃん水ちょうだい…ハァハァ」

お疲れ様です〜と芝山と犬岡が走り回る中、黒尾やその他も膝に手をついて息を切らしている

「A、こっちも水……死ぬ……。今日もう帰れない…」

「水、みずみずしィー」

隣でダジャレを言っている福永は大丈夫そうだが、
孤爪も床に倒れ、ボトルを持ってコートに駆け寄り、タオルで額の汗を拭き、ボトルを渡すが力尽きている

『研磨、水飲んで。病院送りになってほんとに帰れなくなるよ』

「もう１回！！」

珍しく唸っている孤爪を心配していると、ネット越しから日向の声が聞こえてきて、全員が引いている

「えっ！お前メチャクチャ動いてるだろう」

『日向ってゾンビかな…って、研磨寝るな！』

流石に時間も遅いため、烏養に止められている日向
全く動かない孤爪の両手を持ち、コートから起き上がらせようとしているが、大変だった