黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ10)

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ハリー「あ！さっきの！！」

『さっきの？』

ハリー「あ、ごめん。さっきマルフォイと話してるの見てたんだ！」

何このいい子……

好みの女の子を探し回ったジェームズとは違う。

純粋で可愛い。

『あなたもドラコと話してたわね！』

ハリー「同じグリフィンドールだし、よろしく！」

『よろしくね、ハリー』

それからウィーズリーの息子を紹介された。

ハリーにも親友が出来たみたい。

……ジェームズとリリーがこの世にいないなんて、

私はまだ受け入れられてない。

ハリー「え、あ、どうしたの！？」

思わず涙が流れてしまった。

『なんでもないわ、優しいのねハリーは』

それからグレンジャーというマグル生まれの女の子と仲良くなった。

彼女は同室で、……リリーのように優秀な魔法使いだ。

ダメ、2人を重ねるなんて。

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「あなたって凄いのね！！魔法を簡単に使ってしまうんだもの！！」

『え、……ハーマイオニーも凄いじゃない？』

ハリー「確かにハーマイオニーも凄いけど、君は天才としか言えないよ！」

まずい、と思った。

私は2回目だからなんでも1発で出来てしまう。

……怪しまれた？

ｾﾌﾞﾙｽ「貴様、少しは加減が出来んのか！」

『ごめんってばセブルス〜』

思った通り、セブルスにもマクゴナガル先生にも注意された。

『セブルスだってハリーを虐めすぎよ！酷いわ可哀想よ！』

セブルス「あやつがジェームズと似ているから悪い」

『目はリリーに似ているのに。』

そうすれば嫌な顔をしてきた。

いやまあ、ジェームズ要素が強いけれど。

『リリーをジェームズに取られたと思っているの？
……貴方が、リリーより闇の魔術を選んだんでしょう』

ｾﾌﾞﾙｽ「黙れ。でていけ。」

『だいたい何故！！セブルスはあっち側の人間だったはずよ』

ｾﾌﾞﾙｽ「……予言の内容を例のあの人に伝えたのは吾輩だ。」

気づくと私は、セブルスに殺意を持っていた。