黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ6)

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『…ホグワーツ、医務室？』

私は確か森の中で、シリウスと、

あ、そうだ。

シリウスに｢ニホン｣の呪いをかけてもらって、

誰もいないな、それに、穏やかだ。

今は一体、何年でどんな時代なんだろう。

立ち上がって自分の視線の低さに驚愕した。

『は、私、え？』

……シリウスを探そう。

シリウスなら、何か知っているかも。

見慣れたホグワーツ、でも、生徒の姿はない。

『きゃあ！！』

ドンッと誰かにぶつかって尻もちをついた。

｢A!?…一体なぜこんなところに…！｣

上から声がして、見上げるように顔を見た。

『わあ、あなたセブルスにソックリね』

ｾﾌﾞﾙｽ｢吾輩がそのセブルスだが｣

『……老けた？』

ｾﾌﾞﾙｽ｢なっ…お前が寝てたんだろ！｣

変な口調だったセブルスは直ぐに昔の口調に戻った。

『寝てた訳じゃないんだよー？あ、それよりなんで私こんなに若返ってるの？』

ｾﾌﾞﾙｽ｢術の効果の1つなのだろう。それよりダンブルドアの所へ行け。ここ10年の話をした方がいいんじゃないか｣

え、セブルス今なんて言った？

『……10年…？』

私、10年も眠っていたの？

シリウスは？

魔法じゃ目覚められなかったの？確かシリウスしか目覚めの魔法は使えないって聞いたけど。

『シリウスはどこ？会って話がしたいんだけど』

ｾﾌﾞﾙｽ｢口を開けずにさっさとダンブルドアの元へいけ！！｣

『もう！すぐ怒るんだから！10年で怒りっぽくなったんじゃないの！！』

とりあえず校長室に向かった。

『……合言葉とか知らないんだけど…爆破していいかな』

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ｢爆破は出来ればやめて頂きたいのぉ｣

背後から声がしてびっくりして振り向いた。

『校長も、老けてる…』

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ｢若返ったのは君ぐらいじゃよﾎｯﾎｯ｣

ダンブルドア校長によると、私はどうやら10年間眠っていたそう。

そしてシリウスは、リリーとジェームズの居場所をヴォルデモートに売ったと。

『なっ、そんなわけないじゃないですか！！！』

シリウスとジェームズは親友だったのに。

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ｢皆、シリウスは君を守るためにリリーとジェームズの居場所を吐いたと言うておる。君を襲わない条件としてな｣