黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ49)

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19年の時が経っていた。

あの戦いで私たちは多くの友人たちを亡くした。

リーマスとトンクスもその1人だ。

そして私たちの元には、プロキオンともう1人、

娘をもうけていた。

「純血は選ばれし者だって聞いたわ！あんなマグルを擁護するなんて間違ってる！！」

ｼﾘｳｽ「何故何度言っても分からないんだ！」

『シリウス、怒鳴るのはやめて。』

私たちの娘はあろう事か純血主義へと育った。

何故か、そんなの私達には分からない。

ただ、シリウスの実家にあった本を勝手に読んだようだった。

ｼﾘｳｽ「純血主義なんて馬鹿げてる、なぜ分からない、」

「父さんこそ、どうして私を分かってくれないの？」

───────

ｼﾘｳｽ「スリザリンに入っただと？あの子が？」

「貴女には穢れた血が流れてるのよ」

『話を聞いて、闇の魔術を使うのはいけないことなのよ』

「何も私のことを知らないくせに！！！！」

ｽｺｰﾋﾟｳｽ「君のお父さんとお母さんは純血主義じゃないだろ？」

「逆に貴方のお父様は純血主義でしょ？」

アルバス「ローズをバカにするなよ！」

「ローズの母親は穢れた血だもの。あの子だって穢れてる」

ハリー･ポッターに名前を付けてもらって、優秀な父と母にそっくりな兄。

なのに私は何も出来ない、ただの出来損ない。

そんな時読んだのは、父の実家にあった1冊の本。

純血についての素晴らしさが書かれていた。

私は出来損ないじゃない。選ばれし者なんだ。

何も出来ない出来損ないなんかじゃない。

『貴方たちのせいで私は高貴なるブラックの人間ではなくなったのよ！！！』

……To be continued