黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ41)

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「A！気がついた？」

『ジェームズ、どうしたの？』

あれ、どうしてジェームズが？

ジェームズは、あのハロウィーンの日に、

何？

「大丈夫？気分は？」

『急にどうしたの？……シリウスはどこ？』

私がいるのはどうやらホグワーツの医務室らしかった。

「貴女倒れたのよ！魔法薬学の後、急に！」

『リリー！』

リリーはどうして私が倒れたのか教えてくれた。

過度なストレスだったらしい。

「シリウスは今ちょっと忙しいらしいんだ」

ジェームズがそう言った。

目覚めた彼女は完全に記憶が混濁していた。

彼女がジェームズと認識しているのはハリーで、

リリーと思っているのはハーマイオニーだ。

あの魔法は不完全だったのだ。

だから今こうして、副作用が出ている。

──────

ハリー「シリウスが、Aにかかった魔法を解く方法を探してみるって」

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「……私達も探しましょ、あんなA……見たくないわ」

Aは混乱を避けるために医務室で一日を過ごすようになった。

幻覚を見ているようだった。

誰もいないのに、まるで同級生がいるように振舞っていた。

『シリウス』

ｼﾘｳｽ「呼んだか」

そこに居たのは、大人の姿のシリウス。

『シリウス……なの？どうしてそんなに歳をとってるの？』

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