黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ19)

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ﾘｰﾏｽ「すまないね、本当は1年前直ぐにでも駆け付けたかったのだけど忙しくて」

校長は気を使ってその場を外した

『いいの。それよりどうしてここに？』

ﾘｰﾏｽ「やっと少し落ち着いて、君に会う時間が出来たんだ。
と言っても、１ヶ月程だからまた新学期が始まる頃には忙しくなるね」

リーマスはこの夏休みだけはホグワーツにいるようだった。

教員になればいいのに。

『リーマス、シリウスについて、何か知らない？』

ﾘｰﾏｽ「すまない、私も分からないんだ。
シリウスがそんな事をするはずがないと思っている反面、疑ってしまっている自分もいる。」

リーマスも、シリウスがやったと思ってるんだ。

ﾘｰﾏｽ「それにしても…随分と小さくなったね」

『言わないでよ、リーマスは老けたわね。』

ﾘｰﾏｽ「それこそ言わないでくれると嬉しいかな。
この頃の君に話しかけるだけでシリウスは睨んできていたからね。」

『まあそうなの？シリウスはそういう所あるものね』

そんな所も含めて、私はシリウスを愛している。

リーマス「ネックレスなんか首輪みたいだってプロングスが言ってたよ」

『ええ！初耳だよ。』

旧友との久しぶりの会話は、時の流れを忘れるほど楽しかった。

今思えば、これはダンブルドアが私に配慮してわざわざリーマスを呼んだんだと思う

『じゃあリーマス、頑張ってね』

ﾘｰﾏｽ「君も…って言いたいところだけど、君にここは少し簡単過ぎないかい？」

『まあね、でも、ハリーはとても優しいのよ。
ロンも、ハーマイオニーも。』

リーマスは、「上手くやれているようで良かった」と笑った。

ﾘｰﾏｽ「また会いに来るよ。その時またハリーについて聞かせてくれ」

『ええ。また会いましょう』

そしてその数日後、生徒のみんなが帰ってきた。

ﾏｸｺﾞﾅｶﾞﾙ「近頃、元気が無かったようですけど、ルーピンのおかげでだいぶ顔色も良くなりましたね。」

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ「そうじゃの。一気に10年分を背負うのは酷な事じゃから、ルーピンを呼んで良かったのお。」

『！ハーマイオニー！待ってたわ、おかえり！』

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