黒い犬は私を守りたいようです【シリウス･ブラック】 (ページ11)

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『セブルス、貴方もしかしてそれでリリーが死ぬかも知れないと？』

ｾﾌﾞﾙｽ「そうだ。だからダンブルドアに懇願した。」

『…貴方はシリウスを責めるけれど、貴方は変わらないじゃない。リリーの死の原因の一つよ。』

ｾﾌﾞﾙｽ「黙れ！！！！」

私はわざとセブルスを挑発するように話した。

いくら旧友とは言え、

私の中で彼は向こう側の人間だから。

だからこうやって責めれば、闇の魔術のひとつやふたつ、私に使うと思った。

だけどセブルスは、杖すら持たなかった。

『私に杖でも使うかと思ったけど、そうじゃないのね』

ｾﾌﾞﾙｽ「…貴様、疑っているのか」

『当たり前じゃない。私にとって、貴方は2週間前まで敵だったもの。』

ｾﾌﾞﾙｽ「敵だとしても、貴様と…リリー…には、闇の魔術など使わん。」

『…そう思うなら、ハリーに優しくしたらいいのに。』

まあ、セブルスが私に対して少し甘いのは分かってる。

ハリーとロンからは理不尽すぎる理由で減点してるのに

私が調合すると出来がいいとか成績がいいとかグリフィンドールなのに点数を与えるんだもの。

おかげで隠し子とか、実家の圧力とか散々よ。

ｾﾌﾞﾙｽ「……貴様は精々、ブラックのことを早く忘れるべきだな」

『貴方もね。』

戻らない人を思い続けるほど、人生は短くない。

特に、死んだ人を待つほど無謀なことは無いのよセブルス。

まあ、私もいつまでもシリウスに囚われているけれど。

魔法薬学の教室を出てグリフィンドールの談話室に向かった。