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遠くで、誰かが、
私を、呼んでいる。
必死な、泣きそうな声。
大好きな声。
愛しい、彼の声。
……バカね。彼はもう私を愛していないのに。
彼からの愛を沢山貰っておきながら、
本当に欲しい時に受け取れないだなんて、
｢A……！！！｣
さっきとは違う、明らかにシリウスだった。
痛そうな、苦しそうな声だった。
ああ、あなたには、笑っていて欲しいのに。
光が私を包んだ。
頬を、なにかに刺激されている。
……シリウスの、手みたいだ。
『……くすぐったいよ、シリウス』
ｼﾘｳｽ｢っ、あ、…………おはよう、俺の愛しいA…｣
愛しい、そう言われたことに胸がはねた。
ｼﾘｳｽ｢全部俺のせいだ。俺が勝手にスニ…スネイプに、嫉妬した。そしてAを突き放して傷つけた！！……ごめん、でもAが傷つくのも、俺から離れていくのも耐えられない。｣
『……馬鹿よシリウス、、本当にバカ！！……本当の想いを伝えられなかった私も馬鹿だわ……。私、あなたが好きなのに。』
シリウスはぽかんとした顔を私に向けた。
え、何、本当に気づいてなかったの？
ｼﾘｳｽ｢待って、もう一回だけ言ってくれ、録音する！！｣
『いやよ！！……それで、付き合ってくれないの？』
ｼﾘｳｽ｢……こんな時に、こんな形で言うのも、だが、
……君を愛してるんだ。誰よりも。俺と付き合ってください｣
『もちろんよ。……私も貴方を愛してるわ』
顔が赤くなっていくのを感じた。
心臓もバクバクしてる。
ｼﾘｳｽ｢可愛いな。俺の彼女は。｣
幼馴染から、彼女に、なってしまった。
私たちが離れていたのは1週間ほどだった。
それでも私たちにはとても長い時間だった。
それを埋めるように、私たちは常に行動を共にした。
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
