【ハリポタ】黒い犬が私に付きまとう件について (ページ42)

今日:55 hit、昨日:168 hit、合計:58,691 hit

･ページ42

『……誰、ここはどこ、、』

「俺たちは例のあの人の命令でお前を捕らえた。
両親の居場所を吐け。そうすれば楽に殺してやる」

……父と母は、いつも何かから逃げるように身を隠していた。

ああ、ヴォルデモートから、逃げていたんだ。

『言わない。言うわけない！！！』

誰が、両親を売ると思うの？

「残念だ。……クルーシオ！！！」

『アアアアアアア！！！』

果てしない苦痛が私を襲った。

嫌だ、嫌だ、苦しいよ

「馬鹿だな！！話せば苦しまずに良かったものを！！」

助けて、お父さん、お母さん、

シリウス、

私の、私の居場所を知らせないと

杖、杖は、

敵の懐だ。

どうしたら、どうしたらいい？

……杖なしで、私に魔法が使えるだろうか

この間にも、私に苦痛は降り注ぐ。

『ペリキュラム！！！！(救出せよ)』

窓の外に、赤い火花が見えた。

「余計なことを！！！！クルーシオ！！！」

苦痛はさらに酷くなり、私は意識を手放した。