【ハリポタ】黒い犬が私に付きまとう件について (ページ40)

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失って気づくなんて遅い、とはよく言ったものだ。

ｼﾘｳｽ「ま、待ってくれ。今なんて言った？」

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「Aがホグズミードに行ったっきり帰ってきていない。今は先生たちが勢力を上げて捜索中だ」

ｼﾘｳｽ「なんだよ、お前ら一緒に行かなかったのか！？！？」

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「お前こそ！！他の女と行ったくせによく言ったな！！！！」

……なんで俺は、忘れていた？

ｼﾘｳｽ「……ヴォルデモート……」

その名前を出した瞬間、みんながこっちを向いた。

1年の時、みんなに話したAのトラウマ。

ヴォルデモートは、アーバスノットの血筋を絶やそうとしてる。

ｼﾘｳｽ「……俺には、何も出来ないのに…それが、悔しい」

ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「俺たちだって、あの時無理にでも一緒に行ってれば！！」

皆の口から出るのは、後悔ばかりだ。

いや、本人もみんなも、まさかこんなことが起こるなんて予想すらしていなかった。

俺達には、Aが無事に帰ることを望むしか出来ない。

俺が突き放した。

ただ、スニベルスに嫉妬して、傷つけた。

目の下にクマが出来てるのも、

食事を取れていないのも、

全部、見ていた。

泣きそうになっていたAに、声すらかけなかった。

「俺のせいだ……」