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リリー「A？どうしたの！？酷い顔色よ！！」
『あ、リリー……なんでもないよ。なんだか、眠れなくて』
リリーの心配そうな顔が目の前にあった。
『大丈夫よリリー！』
リリーには笑ってて欲しいから、迷惑かけたくないの。
リリーは気づいていた。
Aとシリウスに何かあったことを。
数日前からAとシリウスの絡みが一切なくなり、
Aがシリウスから貰ったと喜んでいたネックレス、ブレスレット、ピアス、髪飾り、全てをつけていないからだ。
その上、シリウスは他の沢山の女の子と関わるようになった。
リリー「しばらくは私がAを独り占めできるのね？」
『ええ、ええそうね！リリー！』
リリーと話している間は、何もかも忘れられるような気がした。
それでも、シリウスを目で追ってしまう。
だから、シリウスが他の女の子と話しているのが見えてしまう。
嫌だ、嫌だいやだいやだいやだ
あの時、あの時シリウスに好きだって伝えてたら！！！
そんなこと思っても、全部遅いのに。
シリウスはもう、私なんか視界にすら写してくれないのに。
毎日眠れない日が続いた。
ジェームズやリーマス、ピーターにまで目の下のクマを心配されるほどだった。
『大丈夫よ！ただ、ちょっと寝れないみたいで』
自分でもなんでここまで眠れないのか分からない。
夢で、誰かが、……誰？
誰かが、私に、そこを動くなって叫んでた。
『大丈夫だよ。シリウスのことも、眠れないことも。
私は大丈夫。何も心配いらない。』
けれど、心配するなと言うにはあまりにも窶れていた。
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
