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事件が起きたのは、夏休みが明けて私たちが5年生になった直後だった。
『シリウス！もう本当に、恥ずかしいから！』
ｼﾘｳｽ「だから夏休み前も夏休み中も言っただろ、Aが俺を受け入れるまで言うって」
シリウスはあれからずっと私に好きだと、愛してると伝えてくる。
流石の私もこれが嘘じゃないことぐらい分かった。
……私の気持ちがシリウスに向いていることにも、薄々気づいていた。
ｼﾘｳｽ「ホグズミードは二人で行くだろ？」
去年まではみんなで行っていたホグズミードに誘われた。
『……行く。』
そう答えた瞬間、恥ずかしくて、心臓がバクバクして、泣いちゃいそうだった。
ｼﾘｳｽ「……ありがと、俺のお姫様？」
……ああ、シリウスに伝えないと、
私も好きだって。
言えるかな、恥ずかしいよ。
『シリウス、』
ｼﾘｳｽ「……スニベルスだ！！」
シリウスは、セブルスをいじめることを辞めなかった。
それどころか今は呪文でセブルスを辱めるようなことまでしている。
これは、私がシリウスの想いに答えられない事情のひとつでもあった。
『シリウス、シリウスやめて！』
ｼﾘｳｽ「ああ、スニベルス、いいこと教えてやるよ」
シリウスがセブルスの耳元で何かを伝えた。
セブルスは、何か閃いたのか早々に逃げていった。
シリウスが何故ここまでセブルスに執着して虐めるのか分からない。
『シリウスお願い、もうセブルスを虐めないで』
ｼﾘｳｽ「じゃあAも…………いや、いい。無理だそれは」
私と目を合わせないように逃げていった。
シリウスがセブルスに伝えた内容を知るのは、満月の日の夜の事だった。
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
